【今回紹介する映画】
『2001年宇宙の旅』
【概要】
人間 vs. コンピュータの戦いを、陶酔の映像と音楽で描き出し、アカデミー賞(R)を受賞した『2001年宇宙の旅』。
Amazon商品説明欄より
キューブリック(アーサー・C・クラークと脚本を共同執筆)は、有史前の類人猿から植民地化が進む宇宙へ、
数千年もの時間を超越(映画史上最高のジャンプ・カット・シーンのひとつ)する離れ業をやってのけた。
人類がまだ見ぬ宇宙の領域に足を踏み入れた宇宙飛行士ボーマン(キア・デュリア)は、不滅の存在へと昇華していくのだろうか。
「HAL、進入口を開けろ! 」という悲痛な願いと共に、無限の可能性に満ちた未知への旅を始めよう。
どこかの村長:失礼します
どこかの村長:ゴホン!ゴホン!!
どこかの村長:頭痛とそれに伴う吐き気に襲われました。
どこかの村長:はい・・・
どこかの村長:おそらく映画の意味を考えすぎたからだと思います
どこかの村長:はい・・・
どこかの村長:はい、私にはそうでした。この映画はどこをとっても説明不足なんです。
どこかの村長:映画が始まるとまず猿たちが出てきました。
どこかの村長:私も最初は「うん。猿だ。」くらいに見ていたのですが、何のセリフも無しに猿たちの映像が30分くらい続いたんです。
どこかの村長:はい。しかもとても退屈な猿の映像です。最初の5分間くらいは真面目に見ていましたウホ。でも10分くらい経つと「何かおかしいウホ。どうしてずっと猿の映像を見せられているんだウホ?」と疑問を持つようになりましたウホウホ。
どこかの村長:あっ!すみません・・・。回想していたらついつられて・・・。
どこかの村長:はい。それで、一生懸命この映像の意味を見つけだそうとしていたら一応理解できました。
どこかの村長:猿は2グループに分かれていたのですが、片方のグループの猿たちが”ただの黒い板”・・・ではなくモノリスに触れたら道具を扱えるように進化したんです。もう一方のグループの猿たちはモノリスに触れなかったので道具を使えず、進化した猿たちに縄張りを奪われました。
これを見て私は「この黒い板が何か進化をもたらしてくれるものなんだということを教えるための30分だったんだな」と理解しました。
どこかの村長:はい・・・。でもちょっと長すぎませんか?私の精神力はこの時点で半分くらいに削られていました・・・。
どこかの村長:猿のシーンからしばらくすると、確か・・・月面に着陸して調査するシーンがありました。
どこかの村長:モノリスです
どこかの村長:宇宙服を着た人たちがモノリスを囲みます。モノリスと人間たちの間に非常に妙な距離感があります。そしてやっぱりセリフはほとんどありません。宇宙服を着た人の一人がモノリスを写真に撮ろうとすると・・・
”キーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!”
どこかの村長:というとても甲高い音がして・・・それでこのシーンは終わりました。
どこかの村長:はい。謎です。”少し”ではありません”ひじょーに”謎です。謎すぎて何が謎なのか分からなくなってきました。”謎とはなんなのか?”とかいう変な疑問が頭に浮かんだくらいです。
何が言いたいのか分からないカットが多すぎます。
人間たちのアップ・・・・
モノリスのアップ・・・
どこかの村長: みたいなカットが何回、いや何十回と繰り返されるんですよ!流石に多すぎでしょ!モノリスはもう分かったって!!という感じです。そしてみんな何でもいいから喋って!!
どこかの村長:これは終盤の方になるのですが、不協和音のようなとても耳に残る効果音が繰り返され、画面がとてもチラツク光でいっぱいになるんです。
そして体感では、この映像が5分から10分続いた気がします。
5~10分、不協和音と共にとても眩しい謎の映像を見せられるんですよ!?
この時私の思考が完全に追いつかなくなり頭がオーバーヒートして、頭痛と吐き気に襲われました。
どこかの村長:はい。とても考えすぎていました。「この効果音はなに?!」とか「この退屈な映像はいつまで続くの?!」とか「この音何かに似てる!」とかいろいろなこと考えていました。でも答えが見つからないので思考が停止してしまったんです。
どこかの村長:そこからは頭痛と吐き気との戦いでした。映画の終盤だったのが幸いでしたよ・・・。その後も謎のカットが続き・・・
どこかの村長:謎に終わりました
わ○び村長:はい。最初から最後まで謎の連続コンボでした。謎コンボを食らいすぎて、映画を見終わった時には頭の中で大量のクエスチョンマークが駆け巡っていました。謎が謎を呼ぶとはまさにこのことだったんです!!
わ○び村長:私みたいに頭痛と吐き気に苦しまないように、理解できなくても意味を見つけだそうとしないでください。
意味はな・・・・いや、きっとありますが一度観たくらいでは分かりません。
退屈な猿の映像が延々と続いても「猿がいるな~」くらいに捉えていてください。決して「この猿たちは何がいいたいのか」とか疑問に思ってはいけません。
それと、モノリスのドアップが何度も出てきますが、それもあまり気にしすぎないでください。ただのモノリスです!
変な効果音がしても、半分は聞き流してください。あまり熱心に聞いてしまうと、いつまでも記憶に残ります。ちょっとしたホラーです!!
画面全体がまぶしくチラツいたときは映像を一生懸命見ようとしないでください!「アートだなぁ」くらいに見ていればいいです!!
わらび村長:ちょ!ちょっと離してください!!とにかくあまり深く意味を考えず、芸術作品を見るような感じでリラックスして見てください~!
うぉぉおおお・・・・・・・!
おわりに
2001年宇宙の旅は説明不足で退屈さを感じさせるシーンがとても多いですが、これが50年以上も前に作られた映画だと考えると”よくこの世界観を作り出せたな”と驚きます。
特に、先の文章では取り上げませんでしたが、HAL 9000という人工知能を備えたコンピューターが人間の言うことを無視して反逆するくだりは、現代にも通じる怖さがありました。
テンポの良い最近の映画のような感覚で見ると、そのテンポの遅さについていけなくなるので、逆にその”間”を愉しむように鑑賞すると良かったのかなと思いました。
いろんな意味ですごい映画でした。
それでは~。