『大いなる西部』の名言から学ぶより良い人生の生き方

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『大いなる西部』のあらすじ

実力者テリルの娘・パトリシアと結婚するために東部からテキサスにやってきたジェームズ。だがテリル家はジュリーの相続する水源地を巡ってヘネシー家と争っていた。一方、テリル家の牧童頭スティーブはパトリシアを密かに愛し、ジェームズを疎ましく感じていた。非暴力、平和主義のジェームズはこれら全てを合理的に解決しようとするのだったが……。

アマゾン 内容紹介欄より

『大いなる西部』はそのタイトルから連想されるように西部劇です。

西部劇というと銃撃戦や暴力的な映像がたくさん出てくるものが多いですが、この映画は違います。

なんて言ったって、主人公は東部出身の船会社の息子なんですから。

しかも主人公は暴力反対なとても平和的な人。

『大いなる西部』は、今にも戦争が起きてしまいそうな状況を、なんとか暴力を使わずに解決していこうという話です。

今回は、そんな映画『大いなる西部』の名言から、日常にも活かしたい心構えを考えていきます。

『大いなる西部』に登場する名言たち

他人にどう思われようと関係ない 問題は自分だ

喧嘩をしかけられても、侮辱されても、やり返しも、言い返しもしないジムに婚約者のパットはイライラしていた。

「悔しくないの?」「みんなの前で嘘つき呼ばわりされたのよ」とパットに聞かれたときにジムが返した言葉。

さらに彼は「愛する人がいれば、なおさらのことだ」と付け加えた。

他にもパットから「あなたは臆病者と思われているのよ」と言われた時も、「そうではないが、勇気を見せびらかす必要もないだろう」と答えている。

やり返したくなるパットの気持ちも十分分かる。

けれど復讐は、やはり復讐しか生まない。

それはヘネシー家とテリル家の争いを見れば一目瞭然である。

大事なことはジムの言う通り「自分がどうであるのか」ということ。

自分が本当は臆病者でないなら、嘘をついていないのなら、他人からどう思われようと関係ないのである。

これが何の証明になった

不穏な仲だった牧童頭のリーチとジム。

その場ではリーチの挑発に乗らなかったジムだが、翌日ジムは別れの”あいさつ”をしにリーチの部屋を訪ねる。

広大な土地の中、延々と殴り合いを続ける二人。

どちらもボロボロだし、体力的にも限界。

そんな長い”あいさつ”を終わらせた後にジムが言った言葉。

「喧嘩しても何の証明にもならない」とジムはもともと言っていたが、本当にそうであることを実際に体を張ってやってみせたのだった。

どちらが勝ったとも言えない

ジムがかつて東部で乗っていた船で、海に落ちてしまった人がいた。

その時に、救命ボートとサメのどちらが早くその人にたどり着くことができるか賭けをしていた人がいたという話をジュリーにしていて「その結果は?」と尋ねられた時に言ったジムの言葉。

結局、海に落ちた人は救命ボートにたどり着けたが、足をサメに食べられて失ったのである。

これはジムが”あらゆる争いは無意味である”ということを伝えたかったのではないかと思う。

水源をめぐって、テリル家とヘネシー家が何十年も争っているが、何の解決にも至っていない。

両家の怒りは爆発寸前で、今にも戦争が起きようとしているが、起きたところでやはり解決することはないだろう。

それどころか、両家とも大きな痛手を負うことになる。

そんな状態とは、このジムの言葉の通り「どちらが勝ったとも言えない」状態なのである。

そのために、ジムは暴力を使わず争うことなしに、問題解決のための計画の練っていたのだ。

私はジェームズ・マッケイだ

ジムが水源のある土地ビッグ・マディを土地の持ち主であるジュリーに「買いたい」と申し出た時、ジュリーは「あなたには売れないわよ。だってテリル家に売ることと同じなんですもの」と言った。

そのときに返したジムの言葉。

ジムには、ビッグ・マディを買い取り、ヘネシー家とテリル家に平等に水を分け与えることで、両家の不毛な争いを終わらせようという計画があった。

「自分はテリル側でもヘネシー側でもない。中立な一人の人間として買い取りたいと思っているのだ」という気持ちが伝わってきた言葉であった。

名誉を守って死ぬ必要はない

婚約者パットの父親テリル少佐は言う「名声と名誉は男の勲章だ。西部に生きる男なら、他人に甘くみられてはいけない。やったらやりかえせ。目にもの見せてやれ。」と。

それに対して返したジムの言葉。

彼は「銃を使うやり方は、間違っている。闘う以外の方法を考えるべきだ。」と後に続けた。

テリルの言葉は一見格好いいように見える。

けれど、勲章に何の意味があるだろうか。

勲章がこの不毛な争いを終わらせてくれるのなら、勲章にも意味がある。

でも実際は逆である。

つまらない名誉という勲章にしがみつくことで、テリル家とヘネシー家の溝はより深まり、泥沼化しているのである。

それに、この何の解決にもならない勲章にしがみつく結果、自分が死んでしまうとしたら・・・果たしてその生き方は本当の意味で格好いいといえるのだろうか。

海の方が広い

テリル家のパーティーで参加者の一人から「テキサスは広いでしょう」と自慢された時に、ジムが返した言葉。

ジムは東部の船会社の息子である。

このパーティーの参加者以外にも「この土地は広いだろう」と自慢げに話してくる人はいたが、海の広さを知っているジムからすれば、そうでもないのだ。

ブラボー!ついに乗ったぞ!

群衆の前では暴れ馬サンダーに乗ることを断ったジムだったが、彼は臆病者というわけではなかった。

ジムはちゃんと暴れ馬サンダーに挑戦していたのだ。

サンダーに乗るたびに、振り落とされるジム。

けれど彼は振り落とされるたびに、立ち上がり、挑戦した。

そうしてついに、サンダーが大人しくなり、乗りこなすことに成功したのだった。

その様子をそばでずっと見守っていたラモンが言った言葉。

乗りこなせるようになったことをジムは自慢したり見せびらかすことはなかった。

婚約者のパットは「乗りこなしている姿を披露し、みんなに知ってもらうべき」と不満をもらしていたが、他人からどう思われようと関係ないジムにとっては、そんなことはどうでもいいことであった。

私は迷っていない いつでも自分がどこにいるのかはわかっていた

2日間姿をくらましていた後、リーチから「迷っていたはずだ!」と言われた時にジムが返した言葉。

そう、彼は一度も迷っていなかった。

ジムはコンパスと地図を頼りに、広大な土地を迷うことなく移動することができた。

けれど誰一人、東部からやってきた新入りがテキサスの広大な土地を迷うことなく一人で移動できるなんて信じていなかった。

というより、仕組みを誰も理解しようとしていなかった。

でも実際には、そんな難しいことではないのである。

西部であるテキサスに住んでいる人達は、その広大な土地という背景から、西部以外の人間を馬鹿にする傾向があった。

実際ジムの帽子は馬鹿にされ、「東部に戻った方がいい」と侮辱されていた。

けれどジムは海の広さを知っている。

テキサスは広大だが、海はそれよりもはるかに広大だ。

ジムにいつも懐の広さや、心の余裕を感じられるのは、一つはテキサスに住んでいる人よりも、多くの知識を持っているからなのではないかと思う。

だからこそ暴れ馬サンダーをただの暴れ馬で終わらせるのではなく、きちんと乗りこなせるようになるまで挑戦したし、「暴力では何も解決できない」と言い、平和的な解決を計画した。

「迷うはずだ」とか「乗れないはずだ」とか「分かり合えないはずだ」というようにテキサスの人たちは今までのわずかな経験(海を知っているジムに比べれば)から、決めつけてしまっているが、実際には他にも方法はあるのだ。

地図とコンパスがあれば見知らぬ土地でも迷うことがないように、物事には何か必ず解決方法があることを忘れてはならない。

そして何かについて詳しいからといって、それが全てだと錯覚してはいけない。

テキサスよりも海の方がはるかに広大であるように、日頃から、自分が知っていることを超える何かが世の中にはまだあるという気持ちを持つことが大切である。

大切なことは自分がどうであるのか

この映画で一番印象的なのは、なんと言っても主人公ジェームズ・マッケイの紳士っぷりです。

からかわれても、侮辱されても、涼しい顔でサラッと流す。

こんなジムのように対応できる人がどれだけ世の中にいるでしょうか。

私たちは、つい嫌なことを言われたり、されたりすると、やり返したくなってしまいます。

でもやり返したからといって別にスッキリするわけではない。

なんだかいや~な気持ちがず~っと残ってしまう。

それにやり返した時点で、相手と同じレベルまで自分が落ちたということ。

どんなことを言われていても、ジムが周りの人よりワンランク上の人に見えてしまうのは、ジムが相手と同じ立場まで成り下がらないからです。

相手から何と言われようと、どう思われようと関係ありません。

そもそも人からどう思われるかなんて、コントロールすることはできないのです。

どんなに正しいと思えることをしていても、悪く言う人は必ずいるもの。

だからこそ、大切なのは”自分がどうであるのか”なのです。

今の自分に自分が納得できれば、それでいい。

相手から侮辱されて、それを堪えたり、水に流したりすることは確かに難しいことではあるけれど、実はそのように対応する方が、復讐を選ぶよりはるかに楽な生き方でもあります。

ジムのように大きな器を持ちたいものです。

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