ランニングを始めようと思うけれど、ジムに行ったりランニングマシンを買って屋内で走ろうか、外で走ろうか迷っている・・・。
今回はそんな人の為に、屋内で走ることと屋外で走ることの違いを紹介します。
消費カロリーや運動負荷は、ほぼ同じ
同じペース、同じ時間で走れば、ランニングマシンで走っても、実際に外で走っても、消費カロリーや筋肉への負荷、心肺への負荷はほとんど同じです。
なので、単純にカロリーを消費したい場合や体力アップが目的なら、屋内でも外でも、どちらでも好きな方で走ると良いです。
外で走ると免疫力がアップし、体も丈夫になる
屋内と屋外の最大の違い、それは”日光を浴びれないか、浴びれるか”です。
日光を浴びると私たちの体内でビタミンDが生成されます。
このビタミンDは、免疫力をアップしてくれ、さらに骨を丈夫にしてくれるのです。
日当たりの良い室内なら、この効果を期待できるのかというと、残念ながらできません。
なぜなら、ビタミンDの生成に欠かせない紫外線がガラスによってほとんどカットされるからです。
外にいると気分が良くなる
ランニングマシンで走っても、外で走っても気分を良くしてくれる効果があるエンドルフィンが作成されるのは同じです。
しかし、外で走るともっと気分を良くすることができます。
それは何故か。
日光を浴びることで、ビタミンDが体内で作られ、免疫力が上がり、骨が丈夫になることは紹介しましたが、日光を浴びることにはもう1つの良い効果があります。
それは「幸せホルモン」とも呼ばれているセロトニンが生成されることです。
このセロトニンが作られると、精神が安定し幸福を感じやすくなり、そのことによってうつ病の予防にも役立ちます。
外に出ると認知能力が回復する
認知能力とは”理解したり判断したり考えたりする能力のこと”です。
この認知能力は脳が疲れていると下がってしまいます。
脳を休めて認知能力を回復させる方法は、外に出て走ったり、体を動かすこと。
家の中でテレビを見ながらランニングマシンで走ることは、本人にとっては楽しいかもしれませんが、この間脳は休まっていません。
脳を休めて認知能力を回復させるためには、あくまでも外に出て体を動かさないといけないのです。
外にいるとより老化を遅らせることができる
運動することで老化を早めると言われているフリーラジカルを除去することができます。
この点は屋内で走ることも、屋外で走ることも同じです。
しかし、外にいることは、さらに老化を遅らせるアンチエイジング因子を少なくとも35%増加させることができます。
またある研究によって、外にいることは認知症や、その他の高齢者に多くみられる様々な病気の解決にも役立つとされています。
外で走ることはモチベーションを保ちやすい
研究によって、ただ外にいることで、「もう少し遠くまで走ってみよう」という気になりやすいことが明らかになっています。
普段と違うルートを走って、坂道を登ったり、下ったりすることはいろんな筋肉に働きかけることができるので大変良い運動になります。
さらに、外で走ると様々な光景を見たり、音を耳にしたりすることができるので、退屈になりにくく、より楽しく走り続けることができるでしょう。
まとめ
以上、「屋内で走ることと屋外で走ることの違い」でした。
一番大きな違いは、”外で走ると日光を浴びることができる”ということです。
日光を浴びることで、病気に強い体になったり、骨が丈夫になったり、老化を遅らせることができたり、幸せを感じやすくなったりするのです。
屋内で体を鍛えても、屋外で体を鍛えても、外見は同じように健康的になりますが、いざ何かの病原体が体に入ってきたときに、ウイルスに負けない力を持っているのは屋外で運動してきた人でしょう。
ようするに、屋内では体を鍛えることはできても、免疫力などは鍛えられないのです。
そして、屋外で運動する人の方が日光を浴びることで幸せホルモンが作られるので、生き生きし、精神にも余裕があると思います。
実際にも、ライトで照らされた室内で運動するより、太陽の下で運動する方が気持ち良いです。
ランニングマシンを買ったり、ジムに通うにはお金がかかりますが、これだけの恩恵が、外で走るだけでタダで得られるのですから、選べるのなら是非とも外で走りたいものです。
それでは~。
Source :「Treadmill VS Outdoor Running: Which is Better?」(YouTube)