ダシも酒も入れない:水だけで煮る常夜鍋が美味しかった

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もるもる君
もるもる君
水だけって大丈夫なの!?
わらび君
わらび君
う~ん・・・気になるなぁ

わらびです。

湯豆腐の時にも紹介した『素材がわかる料理帖』を読んでいると、またまた気になるレシピがありました。

《関連記事》「湯豆腐は豆腐を最高に美味しく食べる絶品料理だ!」

それは「常夜鍋」

常夜鍋とは、青菜と豚肉だけを入れた鍋のことです。青菜にはよくほうれん草が使われます。

毎日食べても飽きないから「常夜鍋」と呼ばれているそうです。

この常夜鍋について書かれたページを読んでいて「ふ~ん。湯豆腐と同じくらいシンプルな鍋だなぁ。でも湯豆腐が美味しかったから、これも美味しいんだろうなぁ。」と思っていたのですが、次の一文を読んで驚きました。

「素材を味わうお鍋だから、酒もダシも入れず、水だけで煮ます。」

えっ!?水だけ!?!?

驚いたのでインターネットで常夜鍋の作り方を調べてみると、ほとんどがダシまたは酒、またはダシと酒の両方を加えるものばかり。

というか水だけで煮る常夜鍋の情報は見つかりませんでした。

いくら素材を味わうといっても限界があるのでは?と思いましたが、勇気を出してやってみることに・・・。

ほうれん草としゃぶしゃぶ用の豚肉を買ってきます。豚肉は本に「ロース肉でもバラ肉でも良い」と書いてあったので、今回はロース肉にしました。

ほうれん草を大きめに切り、鍋に湯を沸かし10分もかからないうちに準備完了。

ほうれん草の下茹でも特に記載されていなかったのでしません。

本当にこんなんで大丈夫なの?とあまりに簡単すぎて不安になりますが、意を決して常夜鍋スタート。

まず最初に豚肉を5枚ほど鍋のなかに入れます。

グラグラしすぎるとお肉が硬くなってしまうので、静かにフツフツとする位の火加減をキープ。

すると2分ほどで、湯に豚肉の油が浮かぶようになってきました。

ここで切っておいたほうれん草を投入。

火が通ったほうれん草からしゃぶしゃぶ感覚で食べ始めます。

常夜鍋

どうやって食べるのかというと、取り皿に醤油と辛子をいれて辛子醤油を作り、煮汁を入れて好みの濃さにしたつけダレでいただきます。

湯豆腐の時と似ています。

一般的にはポン酢で食べることが多いようなので、今回も少し変わっていますね。

熱々の豚肉とほうれん草を一緒に掴み、つけダレにつけて食べてみると・・・・・・

美味しい!!

えっ?本当に水だけなの??というくらい、普通に美味しいです。

ほうれん草と豚肉がこんなに合うなんて今まで知りませんでした。

豚肉の油をほうれん草が吸って最高です。

ほうれん草だけで食べてほうれん草の甘味を味わってみたり、豚肉だけで食べてみたり。

パクパク食べてしまうので、お鍋の中を切らさないように、ちょこちょことほうれん草と豚肉を追加します。

これが意外と忙しくて大変(笑)

つけダレも美味しいので、試しに煮汁だけで飲んでみたら豚肉の旨味が湯に溶け出していて美味しいこと。

この煮汁を使って辛子醤油を薄めるから、美味しくなるんだな~と納得。

水で煮ただけのシンプルな鍋だから、ほうれん草の味も豚肉の味もしっかりと楽しめます。

むしろ、酒やダシは本当にいるのだろうか?と疑問に思ってしまいました。だって水だけでこんなに美味しいのですから。

だから逆に言えば、素材にはこだわりたいですね。

良いほうれん草と良いお肉で。

本にも「青菜の甘味が増す時期になったら、ぜひ。」と書いてありましたが、これは本当に重要だと思います。

ちなみに、ほうれん草の旬は11月から2月です。なので、常夜鍋をするならこの期間にやることをオススメします。

豚肉の味も堪能できる料理なので、いろいろな銘柄豚で食べてみたいと思いました。

パクパクと食べているうちに食べ終わってしまった常夜鍋。

美味しいのかと半信半疑だったので、お肉を少な目に買ってきたのを後悔しました。

次はもっとたくさん用意しておきます(笑)。

下茹でをしなかったほうれん草のことですが、1束くらいの量だと全然えぐみや苦みもすることなく美味しく食べることができました。

究極にシンプルな常夜鍋。絶品でした。

”毎日食べても飽きない”と言われるだけあります。

それでは~。

もるもる君
もるもる君
シンプルなのに美味しすぎる~!不思議~!!
わらび君
わらび君
”素材を味わう”ってこういうことなんだね
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