
あぁ~ボクこんなに上手にポーズを決められるようになったんだから、誰かに褒められたいな~

どうして褒められたいの?

そりゃあ何か上手くできたら誰でも褒められたいものでしょ?

もるもる君、その考え方はね、知らず知らずの内にある危険性を生んでいるよ

えぇ~!どんな危険性!?
目次
「褒められたい」と強く願うのは自己受容ができていないから

もるもる君は褒められるとどんな気持ちになるから「褒められたい」と願うのかな?

褒められると、ボクのことを認められている気がして嬉しくなるからかなぁ

自分では自分のこと認めてあげないの?

えっ!?

自分で認めてあげれば誰かに褒められることを願う必要もないんじゃないかな?

自分で自分を認める・・・

そう。これは自己受容って言葉に言い換えることができるよ。

そして、今もるもる君が思っている「誰かに褒められたい」っていう気持ちは承認欲求だね。

自己受容がキチンと出来ていれば承認欲求を過度に求める必要はなくなってくるんだよ。

どうしたら自己受容が出来るようになるの?

それはね・・・
・まず、ありのままの自分を受け入れること。
=自分は今のままの自分で良いんだと受け入れる勇気
・自分のことをどう評価するかは相手の課題であることを理解すること

この2つのことを実践することが大事だよ。

大袈裟に言えば、例えば他人から見てボクがまったくと言っていいほど走るのが遅かったとするよね?

それでも、ボクが自分のことを走りが上手いと思っても良いってことなんだ!

えぇ~!そんなんでいいの~?

何故なら速い、遅いの絶対的な基準は世の中には存在しないからね。

でもそれって「自尊心が高い」ってことでしょ?なんかナルシストなイメージ・・・

ちがうよ!人は自尊心が高くなければ他人を受け入れたり優しくしたりすることができないんだよ。
自尊心とは何か。
それは自分を好きになり、他人と同じように自分も素晴らしい人生を創造するに値する人間だと信じる気持ちのことである。
自尊心は人生のほとんどすべての局面に大きな影響を与える。
人間関係、自信の度合い、職業の選択、幸福、心の平和、成功。
これらはすべて自尊心と密接な関係がある。
『うまくいっている人の考え方』著ジェリー・ミンチントン より

自己受容、自尊心を持てていれば誰かの承認はいらないんだよ。

そっ・・・それはそうかもしれないけれど・・・やっぱり誰かに褒められる方が嬉しいよ

確かにそう思う人が多いかもね。

でも、褒められることを願うことは次のような側面があるんだよ。
褒められることは縦の関係を肯定している

もるもる君は、転んで泣かなかった子供を見たらなんて声をかける?

う~ん・・・「泣かなくて偉いね」とかかな?

じゃあ、もるもる君より目上の人が泣き言も言わずに深夜まで残業して頑張っていたら「泣かずに頑張っていて偉いですね」って言うかな?

それは言わないよ!!

どうして?泣かずに頑張っているのは同じなのに、小さい子供の時は褒めて、目上の人には褒めないのかな?

それは目上の人はボクより偉いからだよ。

つまり、自分より立場が下だと思う人には褒めて、自分より立場が上の人には褒めないんだね?

あっ!!

そう!「褒める」という行為は「立場が上の人が下の人にする行為」なんだよ。

だから「褒められたい」と願うことは・・・

自分で相手より立場が下なことを願っているということ・・・?

そうなんだよ。

褒められることは縦の関係を生むんだよ。
【縦の関係】
先生と生徒、上司と部下、親と子、のような縦の関係。従属関係とも言う。
これと反対なのが
【横の関係】
腹を割って話せる友人など。

さらに詳しく言えば「褒められたい」と願うことは「自分には能力がない」という信念を形成しているんだ。

そんな!

何故なら、「褒める」という行為はさっき説明したように「能力のある人が能力のない人にする行為」だからね。

だから、もるもる君も自分より能力のない子供は褒めても、自分より能力のある目上の人には褒められなかったんだ。

ボク・・・そんなことを願っていたのか・・・。

人の意識の割合は顕在意識10%、潜在意識は90%と言われている

「褒められたい」と願うことは無意識にこの潜在意識に「自分は能力がありません」という信念を刷り込んでいることになるのだから、いかに危険な願望かが分かるよね。

・・・・・・・でも・・・・

先生も、親も、上司もボクに期待してくれているから「褒める」んじゃないかな?
誰かの期待する自分を生きる必要はない

じゃあ、もるもる君は誰かの期待に応える為に生きているのかな?

う~ん・・・折角期待してくれているのなら出来るだけ応えてあげたいな~とは思うかな・・・

もし、もるもる君が目指している自分の姿と他人がもるもる君に期待している姿が違ったらどうするの?

そっ・・・それは困るかな・・・

しかも、もるもる君に期待している人は世の中に何人もいるよ。

親、先生、上司、近所の人、友人・・・

これらの人の期待がみんな一致しているわけはないよね?

だから、そもそもみんなの期待に応えるなんて無理なことなんだ。

確かに・・・

この”無理なこと”を必死にやろうとすると、病気になったり、一番悲しいことには自ら命をたってしまったりすることにつながるんだ。

みんなの為に頑張ったのに悲しすぎる・・・

だから、誰かの期待に応えようとする必要なんかないんだよ。
今回のまとめ
・自己受容、自尊心がキチンと持てていれば承認欲求はなくなる
・自己受容、自尊心は世の中の様々な場面において重要な要素である
・褒められることは縦の関係を築くこと
・「褒められたい」=「自分には能力がない」と思っていることと同じ
・全ての人の期待に応えることは不可能であり、その必要はない
おわりに

褒められたいって思わずに自分で自分のこと認めてあげるようにしたら、なんだか自分に自信が持てるようになったし

なにより他の人に振り回されなくなったよ

相手の評価を待つ必要がないからね。

よーし!もっともっとポーズに磨きをかけるぞ~!
