わらびです。
今回は映画『ソードフィッシュ』についてのお話。
話の大部分がネタバレなので、まだこの映画を観た事がない人はご注意を。
『ソードフィッシュ』あらすじ
世界No.1ハッカーと呼ばれたスタンリーのもとに舞い込んだ、巨額金強奪の話。
Amazonより
かつて麻薬取締役局の極秘作戦“ソード・フィッシュ”によって生じ、現在も政府がネットの裏側に隠し持つ95億ドルを、わずか60秒で奪う!
話を持ちかけてきたガブリエルの逆らい難い脅威に、スタンリーは予測不能の「錯覚=ミスディレクション」の罠にはまっていく!
この映画のジャンルはサスペンス・アクションらしい。
サスペンスだからか、この映画には謎がありました。
それはラストのシーンで何故ガブリエルとジンジャーが生きていたのかということ。
ジンジャーはガブリエルによって撃たれたし、ガブリエルの乗ったヘリコプターはスタンリーがロケットランチャーで爆破させたはず・・・。
でも、ガブリエルが屋上にある階段で降りていく映像もあった。ってことはヘリには乗ってなかった?
でも、歯型は一致していたし・・・。
ガブリエルはともかく、ジンジャーは確かに撃たれた。けど麻薬取締局(DEA)にはそもそもジンジャーという女性はいないという発言も・・・。
ヘリをスタンリーが爆破させて「ついにやった!」とスッキリしていたのに、ラストで悠々とガブリエルとジンジャーが出てくるから騙された感じがして呆気に取られてしまう。
ずっと、ずっとこの映画は謎でした。種が分からない手品と同じです。
この映画を思い出すたびに、この謎が思い浮かぶので、私は謎の解明をすることにしました。
すると一応は謎が解けました。
ガブリエルはやっぱりヘリには乗っていなかった。
ガブリエル本人はもともと既に死んでいたということ。紛らわしいが、ジョン・トラボルタ演じる男が、死んだガブリエルに変装していたということ。だから歯型も当然一致する。
つまりスタンリーが撃ち落としたヘリには、ジョン・トラボルタ演じるガブリエルは乗っておらず、ガブリエル本人の死体が積み込まれていたということ。
何故こんなことをしているかというと、自分は死んだとFBIに思わせて捜査をやめさせるため。
だからスタンリーがたとえヘリを爆破させなかったとしても、なんらかの手段であのヘリはもともと爆破される運命にあった・・・はず?仲間は1人乗っていたけど、あのガブリエルだもの、お構いなし。
ジンジャーとガブリエルはグル。ジンジャーが撃たれて死んだように見えるシーンはトリック。
ラストのシーンは、二人とも生きていて、念願のお金も手に入れ、また新たな事件を起こしてるよ~ということ・・・らしい。
これが本当に正解なのかは分からないけれど、私的には一応納得できました。
今まで長い間謎に包まれていたソードフィッシュの謎がようやく解けたのでした。
けれど、謎が解けたのに思っていたよりスッキリしません。
「これが分かったところで・・・」
そう、”これが分かったところで”だから。
この謎が解けたことで、よりこの映画の面白みが増すというわけでもないからです。
この映画の面白さは、よくわからないけれど、なんだか次々とすごいことが起こっていくことだったのです。
映画の中でガブリエルが「人は、見たものや聞いたものを真実だと信じてしまう。思い込みだ」と言うシーンがあります。
この「思い込み=ミスディレクション」の罠にまんまとはめられるのを楽しむ映画だったのです。
だからむしろ、謎を解いてしまうのは逆に面白さを半減させてしまいます。手品も種が分からないうちが一番見ていて面白いのと同じ。
そんな手品のような映画だったということに気付かされた出来事でした。
それでは~。
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