これを食べれば医者はいらない 若杉ばあちゃんの台所
【読書メモとは】
私は本を読むときは、心に留めておきたい一節を見つけたら半透明の付箋を貼るようにしています。それだけで終わる場合もありますが、より詳しく記憶しておきたいという場合には読書メモを取ります。この記事は、そんな私の読書メモを書き起こしたものです。
●この本に書いてあること
・体にいい食べ方について
・食品の陰陽と酸性、アルカリ性
●この本を読むのにオススメな人
・食事から健康を見直したい人
・食養に興味がある人
・目から鱗な治療法が知りたい人
目次や著者紹介を飛ばしたい人はコチラ↓
本の目次
まえがき
①病気になる食事、健康になる食事
私たちのからだは食べ物からできている
がん告知。「余命2ヶ月」と言われた夫
肉が大好物だった夫が「食養」をはじめる
わずか半月で奇跡が起こった!
70代の男性でも実践できる食養
食生活を元に戻せば、からだも元に戻る
治療を拒否して過ごした穏やかな最後
夫が遺してくれた言葉
朝から元気。毎日が楽しくてしょうがない!
胃下垂を治した食事、花粉症を治した食事
食事で体質が変わった子供たち
健康のために運動するよりも、まず食事に気をるけるべき
できるところからやってみて、からだの変化を実感する
・若杉ばあちゃんの仲間たちー①
②日本人の生命を支える「お米」
米を主食としてきた日本の食卓が西洋化した理由
お米にはすべての「氣」がこめられている
玄米は子供に無理矢理食べさせない
正しい玄米の炊き方
「ご飯は太る」なんて真っ赤な嘘
炊き立てご飯より冷えたご飯がいい
③現代人はとにかく食べ過ぎ
シカの角が教えてくれること
カロリー栄養学が病気を作る
タンパク病が増えている。肉も牛乳も卵もからだによくない!
日本の食は一汁一菜が基本
味噌汁は「飲む点滴」
・若杉ばあちゃんの仲間たちー②
④減塩なんて必要ない
なぜ減塩が叫ばれているのか
塩は体温を上げ、血をきれいにする
「適塩」のすすめ
神棚を見れば、人間のからだに必要なものがわかる
⑤食べ物には陰と陽がある
桜沢如一との出会い
食べ物の陰と陽
からだが陰か陽かを見分ける方法
肉を食べると甘いものがほしくなる
・若杉ばあちゃんの仲間たちー③
⑥料理をおいしくすうる若杉ばあちゃんの知恵
何を何グラムなんて言い出したら、料理じゃない
右回転と左回転で味が変わる
若杉ばあちゃん流きんぴらごぼうの作り方
ダイコンや人参は干すと甘くなる
調味料はいいものを使う
「稼業」と「企業」
よく噛むことの効用
⑦からだにいい食材、注意すべき食材
なぜ白砂糖は危険なのか?
白砂糖よりさらに悪い人工甘味料
大豆はからだを冷やす。どう食べるか
なぜ魚の干物はかだらによくないのか?
「有機栽培」の注意点
野草の命は本物。自然の恵みはどこにでもある
・若杉ばあちゃんの仲間たちー④
⑧低体温は食べ物が原因だった
低体温の人が増えている
体温が上がる食事、体温を下げる食事
低体温を食事で克服し、子供ができた夫婦
元気な赤ちゃんを産むために
⑨現代の食卓はこんなに危険
電子レンジはものすごい曲者
IH調理器、アルミやテフロンの鍋にも気をつけよう
土鍋が一番
実がならない不気味な大豆
今売っている種はみんなF1
牛が腰を抜かす水耕栽培の野菜
・若杉ばあちゃんの仲間たちー⑤
⑩放射能汚染に負けない食事
食事で放射能に負けないからだをつくる
チェルノブイリでも実証されている炭の力
放射能以前に問題がある
これからの時代を生きていくために
著者紹介
若杉友子(わかすぎともこ)
マクロビオティックの創始者、桜沢如一の著書に出会いカルチャーショックを受け、30年以上にわたり食養を学び実践している。そして京都・綾部で17年。自給自足の暮らしは、身土不二という日本の伝統と言われる昔の生活さながら。料理教室や後援会で日本中を駆け巡り、各会場はいつも大盛況。日本人にとって正しい食事「食養」で健康を取り戻すことを伝えている。
1937年生まれ。京都・綾部市在住。
読書メモ
●2500年前のお釈迦様の言葉
「人は食べたそのものである。一切の疾病は宿食を本とす」
●手術に頼らず腹水を除去する方法「そばパスター」
→国産の良質のソバ粉に熱湯を入れ、固めに練り、サラシか和紙に伸ばしてお腹全体に貼る。2時間おきに交換する。
●「筋反射テスト」で自分にピッタリの土地を判断する。
●圧力鍋で炊いた玄米と土鍋で炊いた玄米の違い
圧力鍋:玄米がひどい酸化により茶褐色になっている。
土鍋:玄米は淡い茶色
●肉は口で極楽、腹で地獄。
「腐る」という字からそのことが分かる。
「府」の中に「肉」と書いて「腐」。
「府」は消化器系の内蔵を表す文字。
→消化器系の内蔵に肉が入ると「腐敗現象が起きる」という意味。
●現代の男子は胸が膨れている理由
→成長ホルモン剤、女性ホルモン剤、抗生物質の入った餌を大量に与えられて育った鶏や豚、牛の肉を食べているから。
→食用肉を通して、自らも成長ホルモン剤や女性ホルモン剤の影響を受ける。
●卵は完全栄養食と言われるが・・・
→無精卵で、狭いケージの中に詰め込まれ、ひたすらホルモン剤の入った餌を食べさせられている鶏の卵に、はたして栄養があるといえるのか?
●がんは食べ過ぎの病
→「癌」という字は病だれの中に「品」という字と「山」という字が重なっている。
→「品」は「口」が三つ重なって、三人分を山ほど食べるとなり、食べ過ぎを象徴している。
●味噌は消化器系に働きかける作用がある。
→味噌汁は「海のかたどり」と言われ、海の塩気と同じように塩気を摂取することができる。
→ご飯を食べるときに、最初に味噌汁の塩気を体に取り込むと胃腸が動き始め、効率よく消化吸収される。
→味噌汁は飲む点滴。昔から「味噌汁は医者殺し」「医者に金を払うより、味噌屋に払え」と言われていた。
●「手塩」とは小さな皿に盛って食卓に置いた塩のこと。
→昔の食卓では、自分の体調にあった塩加減に調味するようにと置かれていた。
●女性は陰性のアルカリ性食品を多く摂取すると、低体温になり、生理痛や生理不順、無月経になってしまう。
▽極陰のアルカリ性食品一覧▽
酢、ゆず、すだち、レモン、コショウ、キノコ類、生姜、ワラビ、ゼンマイ、山椒、カラシ、粉わさび、きくらげ、緑茶、コーヒー、ナス、ピーマン、トマト、ジャガイモ、豆腐(市販品)、サトイモ、サツマイモ、番茶、紅茶、ほうじ茶、大豆、ところ天、きな粉、カレー粉、豆腐(天然にがり)、納豆、コンニャク
▽ちなみに血を汚す極陰の酸性食品▽
砂糖、未完熟果物、アルコール、タバコ、ジュース類、甘い菓子、水菓子、ほとんどの加工食品(食品添加物)、各種ナッツ類、マーガリン、みりん、ハチミツ、人工甘味料、インスタントコーヒー、ココア、ミルク、片栗粉、牛乳、パン(イースト)、植物油
注意:陰性食品が悪く、陽性食品が良いというわけではない。
→中庸が大事。どちらかに偏るのが問題だということ。
●自分のからだが陰か陽か判断する方法
→朝、目が覚めた時、布団の中で手のひらをギュッと握る。(親指を中に包み込むように)
→力強く握れて、他の人がその握った拳を手で開こうとしても、固くてできないくらいだったら陽性体質。
→逆に、力が入らず、他の人に簡単に拳を開かれてしまいそうなら陰性体質。
●陽性のアルカリ性食品は、血をきれいにするだけでなく、造血作用、再生作用があり、体温を上げて新陳代謝を活発にする働きがある。
▽陽性のアルカリ性食品一覧▽
ダイコン、レンコン、カボチャ、人参、ゴボウ、自然薯
体にとって大切なのは「中庸」なので、食べ物も味噌、醤油、自然塩を調味料の基本として、中庸近くのものを一汁一菜で食べるのが良い。
▽中庸近くの食品一覧▽
カリフラワー、キュウリ、豆もやし、セロリ、レタス、小豆、たけのこ、板昆布、キャベツ、昆布、白ごま、小松菜、ふき、カブ、ほうれん草、大根葉、油揚げ、ガンモドキ、わかめ、ヒジキ、白菜、黒ごま、生うに、タラノ芽
陰性の野菜を食べるときも、陽性の火を使って、陽性の醤油や味噌で調理したり、生で食べる時も陽性の塩をかけたりすることで、陰陽のバランスをとることができる。
●切り干し大根の戻し汁は、胆石や尿道結石や腎結石など、体内に石ができている人にとても良い。
→戻し汁を煮詰めたエキスを飲むと、浄化作用によって石が溶けて小さくなる。
●昔は味噌も醤油も各家庭で作っていた。
●噛むことのスゴさ
→ご飯をよく噛んで食べると唾液がたくさん循環し、血液が濃くなり、細胞が緻密になる。
→脳細胞も緻密になるから、ものすごく判断力が上がる。
●白砂糖を摂取することによる害
→白砂糖は酸性食品のため、大量に取り込むと、中和するために体の中にあるミネラル分、特にカルシウムが使われる。
→砂糖にカルシウムは含まれていないため、中和に必要なカルシウムは体の骨や歯から溶かして供給される。
→これにより虫歯になったり、骨が脆くなる。
さらに・・・
→糖類は体で分解されるときにビタミンB1を必要とする。
→他の食品から十分に摂っていない場合、ビタミンB1が欠乏して、疲れ、めまい、貧血、うつ、記憶力の低下を引き起こす。
アメリカの有機農法の父といわれ、栄養学の権威とされるJ.I.ロデール博士の言葉
→「砂糖をもし栄養だと言うものがあるなら、一度家畜に与えてみるがよい。たちまち病気になり死ぬ。百害あって一理なし。この毒物はむしろ地上から一掃したほうがマシである」
●面白かった言葉
”電子レンジで加熱・調理すると、最後に「チーン」と音がするそうだけど、まるで葬式の念仏のときに鳴る鉦の音のようじゃないですか。あんなもので加熱した食べ物を毎日食べていたら、それこそ早死にして「チーン」になってしまいます。”
●アルミ鍋もテフロン鍋も使ってはいけない
→アルミは一度体内に入ると排出されにくく、腎臓や脳、背骨にたまってアルツハイマーの原因になると言われている。
→テフロン加工した鍋は高温になると有害物質を発生する。
●購入できる豆腐のほとんど全てはF1の種から育った大豆で作られている。
→F1の種は生殖器がなく1代で終わる。生殖器のないようなものを食べていたら人間の生殖器までやられてしまう。
●水耕栽培の野菜を牛や馬に食べさせると、下痢を起こし、腰を抜かしてやがて足が立たなくなる。
→人間が食べても何かしら悪影響を受けるのは容易に想像できる。
→工場で育てられたひ弱な野菜より、露地野菜や生命力の強い野草を食べる。
<読書メモ終わり>
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