<内容紹介>
偉大なる詩人であり作家であると同時に、最も人間的な魅力にあふれたゲーテは、無限に豊富な知と愛の言葉の宝庫を残している。彼の言葉がしばしば引用されるのも、そこには永久に新鮮な感性と深い知性と豊かな愛情とが、体験に裏づけられて溶けこんでいるからである。本書は、彼の全著作の中からと、警句、格言として独立に書かれたものの中から読者に親しみやすいものを収録した。
裏表紙より
<ゲーテについて>
ドイツ、フランクフルトに生まれる。ライプツィヒ大学で法律を学び、弁護士を開業。1774年、ドイツ帝国最高法院で実務を見習った時の恋愛を材にとった『若きウェルテルの悩み』を発表し一躍その文名をとどろかせた。その後も精力的に詩集、戯曲、小説を発表。招聘されたワイマル公国では大公に信を得て大臣から内務長官、そして、宮廷劇場総監督として活躍した。今なお世界中の芸術家、思想家に影響を与え続ける不朽の名作『ファウスト』を1831年、着想から実に60年の歳月を費やして完成させた、翌’32年永眠。享年82。
裏表紙より
<目次>
序に代えて
愛と女性について
人間と人間性について
科学、自然、二元性について
神、信仰、運命について
行動について
芸術と文学について
幸福について
自我と自由と節度について
個人と社会について
人生について
経験の教え
人生の憂うつ
身辺雑感
生活の知恵
ゲーテの主要な著作
手紙、談話等のあてられた人物
あとがき
ゲーテの著作を読んだことがない人でも、ゲーテという名前は聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。
この「ゲーテ格言集」は、その名の通りゲーテの名言だけが集められたものです。
今回はこの「ゲーテ格言集」の中から私が気になった名言の一部を紹介します。
ピックアップ名言
人間の最大の値打ちは、人間が外界の事情にできるだけ左右されず、できるだけこれを左右するところにある
簡単に言い換えると「環境に影響される人間になるな。むしろ環境に影響を与える人間になれ。」という意味だと思いますが、『7つの習慣』と言っていることが同じだなと思い、印象に残りました。
空はどこに行っても青いということを知るために、世界をまわって見る必要はない。
すべては等しく、すべては等しくない。すべては有益であり、かつ有害である。すべては語ると同時に無言であり、理性的であると同時に非理性的である。人が個々の事柄について表白することはしばしば相矛盾する。
見方が変われば、捉え方も変わるということでしょう。
これも『7つの習慣』の”パラダイム”と同じ考え方です。
新聞を読まなくなってから、私は心がのびのびし、ほんとに快い気持ちでいます。人々は他の人のすることばかり気にしていて、自分の手近の義務を忘れがちです。
ゲーテは1749年から1832年に生きた人です。
今から200年以上前に、既にこのような名言が残されたということに驚きました。
人は少ししか知らぬ場合にのみ、知っているなどと言えるのです。多く知るにつれ、次第に疑いが生じてくるものです。
なぜこう悪口が絶えないのか。人々は、他人のちょっとした功績でも認めると、自分の品位を損ずるように思っている。
理解していないものは、所有しているとは言えない。
他にも名言いっぱいあります。
ゲーテが好きな人、興味がある人は是非読んでみてください。