YouTubeで爆発的に増えている「Study with me(一緒に勉強しよう)」動画。
動画投稿者が勉強している様子をただ淡々と撮影しているだけなのですが、最近この手の動画の人気が高いそうです。
筆記音や雰囲気を楽しんだり、動画を流しながら勉強することで一緒に勉強しているような気分を味わったり・・・。
「Study with me動画のおかげで勉強が捗った!」「モチベーションが上がった!」という声も上がっています。
最初は、「自分が勉強している姿を撮影することで、誰かの勉強を捗らせたり、やる気を上げたりすることができるなんて、良いこと尽くめだなぁ。」と思っていた私ですが、ふとある疑問が湧いてきたのです。
今回はそのことについて語ります。
本当に無言で大丈夫なのか
私が抱いた懸念は動画投稿者についてです。
たいていのStudy with me 動画はとても静かです。
ほとんどの人が無言で勉強しています。
私が心配になったのはこの”無言で勉強している”という部分です。
私は勿論、公共の場で勉強する場合は無言で勉強しますが、それは無言でしなければいけないからです。
家など他人に気を使う必要がない場では、私はよく喋りながら勉強します。
喋りながら勉強することが私には合っているんです。
でもStudy with me 動画はほとんどの人が喋っていません。
英語や世界史など、音読することが向いていそうな科目でも、ほとんどの人は無言で勉強しています。
無言で勉強することが向いている人なら別にそれで良いと思います。
自分に合った勉強法って人それぞれですから。
けれどStudy with me動画を撮っている人での中でも、一定数は音読しながら勉強することが自分に合っているという人はいるんじゃないでしょうか。
だけれど、動画撮っているから、恥ずかしいから音読しない・・・だとしたら非常に勿体ないです。
だってせっかく勉強しているのに、勉強効率を著しく下げてしまっているんですよ。
それが大事な受験や資格のために勉強しているんだとしたら、勿体なさすぎます。
動画を撮ることが目的にすり替わっていないか
「勉強なんて形だけ、半分遊びで動画撮っている」という人は大丈夫です。
問題なのは、そうではなくて、「ちゃんと勉強する目的がある。そのついでにStudy with me動画を撮影している。」という人。
この場合、Study with me 動画を撮影することが自分の勉強にとってプラスになっているのであれば問題ありません。
けれど、撮影していることでいまいち集中できていなかったり、本当は音読したいのに恥ずかしいから無言で勉強しているのなら、撮影はやめるべきだと思うのです。
何故なら一番の目的は「目標を達成させるために勉強すること」だから。
なので動画撮影が目標達成の妨げになっているのだとしたら、すぐにやめるべきだと思うんです。
第一志望校に合格するのか、第二志望校に合格するのかって大きな違いですよ。
それを「動画投稿していたために、効率悪い勉強になっていて失敗した」なんてあんまりでしょう。
薄々内心気付いている人はまだ安心できます。だってすぐやめればいいんですから。
一番危ないのは、効率の悪い勉強になっていると気付かずに撮影を続けている人。
そして、目標が「Study with me 動画をアップすること」にすり替わってしまっている人です。
自分がどうなのか、それは本人にしか分からない、気付けないので難しいところですが、もし勉強する目的がちゃんとあって、Study with me動画もついでに撮影しているという人は、「これを続けることは自分の障害になっていないか」一度じっくり考えてみてください。
くだらない理由で後悔して欲しくないから
以上、私が抱いているStudy with me動画への懸念でした。
遊びで撮っている人、撮影が障害になっていない人は、別に全然続けていいと思います。
心配なのは「勉強をするしっかりとした目的がある人」です。
Study with me動画を撮ることで非効率な勉強になってしまっている人って少なくないと思います。
これだけ世界中で流行っていて、たくさんの人がアップしているので。
「私もやってみよ~」って軽い気持ちで初めてみた人いっぱいいると思います。
でもよく考えてみてください。
日々の積み重ねが後で大きな差を作るんです。
たかが宿題、レポート作成と言えど、なんとなく撮影しながらやった人と、がむしゃらに必死に何か吸収しようと勉強した人では、得るものは全然違います。
後に待ち構えているもの、それは第一志望校合格かそうでないか、一発合格かそうでないかです。
時間は巻き戻せないし、二重に人生を生きることはできないので、「Study with me 動画を撮影しながら勉強した自分」と「動画撮影せずに勉強した自分」どちらの自分が、成績が良いのか、はたまた同じなのか、分かることはできませんが・・・(だからある意味幸せかもしれませんが・・・)後から悔やんでも悔やみきれないので、少しでもこの記事を読んで何か心に引っかかった人は、ちょっと考えてみてください。
それでは~。