こんにちは、わらびです。
今回は「ストレスビジネスの罠」についてお話しします。
本『心の絶対法則』には、様々な社会や人間の嘘が挙げられているのですが、その中に「ストレスフルな現代日本という嘘」があります。
心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか?
現代日本は本当にストレスフル?
これはどういうことなのかと言いますと、今わたしたちの住む日本はストレス社会だと言われていますが、そんなことはないということです。
この本の中で著者は次のように言います。
現代日本はストレスだらけの生活で、ストレスは病気に直結し日本人の病気の大きな要因だそうだ。しかしそんなことをいえば、大東亜戦争を経験した老人のほうがストレスフルな人生だったろう。また、アフリカやアフガニスタンなど世界の紛争地域、その他多くの困窮して追いつめられて、日常的に命の危険がある場所のほうがストレスフルだ。貧乏で食べたいものさえ食べられず、古いしきたりに苦しめられている人は世界中に数知れない。しかし実際にはそのような苦しい環境の人々よりも、日本人のほうが有病率も薬漬け率も高い。これは科学ではなく「現実」を見ればわかる。つまりストレス論は現実的には完全破綻した仮説である。
『心の絶対法則』より
テレビでマスコミは、「満員電車のストレス」「会社のストレス」「子育てのストレス」と視聴者に、世の中はストレスに溢れていて、そのストレスにあなたはさらされていると刷り込みます。
そして、テレビのCMで「ストレスによる睡眠不足のためのサプリメント」「癒しグッズ」「マッサージ」「ダイエット食品」を紹介して、ストレスを抱えている消費者に購入させるのです。
このことについて著者は次のように述べています。
この世界はビジネスとの依存世界を作るため、つまり金儲けの手段として、見せかけのストレス論を持ち出している。愛や癒しがあなたにこそ必要という甘い言葉で誘惑し、様々な愛や癒しの手法を売り込んでくる。現代日本にはびこるストレス論とは一言でいえば、「依存ビジネス」のための販促戦略なのだ。
『心の絶対法則』より
あなたが最近購入したもので、「見せかけのストレス論」に騙されていたものがないでしょうか?
スイーツ、外食、洋服、サプリメント、整体、それは「ストレス」を癒したいがために、お金を払ったものではなかったでしょうか?
しかし、気づいてください。
本『心の絶対法則』にも書いてあるとおり、これは「依存ビジネス」のための販促戦略なのです。
ストレスは体に悪いと思った時だけ悪くなる
「ストレス社会」という刷り込みが「依存ビジネス」を成功させるための販促戦略ということが分かったところで、さらにストレスについて踏み込んだ情報を紹介します。
本『心の絶対法則』にも書いてあるとおり、世界には日本より余程ストレスの多い地域が数多く存在しています。
けれど、病気や薬漬けの割合は日本の方が断トツ高い。
このことから『心の絶対法則』には、”ストレス論は破綻している”と書いてありますが、何故破綻しているのでしょうか。
ストレスに対する考え方が死亡リスクの上昇関係する
それは、そもそも「ストレスは体に悪い」という認識が間違いだからです。
アメリカで3万人の成人の動向を8年間追跡した研究があります。
その研究とは、研究対象者に対して「去年どれくらいストレスを感じたか」そして「ストレスは健康に害になると信じるか」と質問し、後に公開されている死亡記録を使って参加者の誰が亡くなったのかを調べるというものでした。
研究の結果、前年にひどいストレスを経験した人は死亡リスクが43%高かったそうです。
しかし、驚くべきことにこれは「ストレスが健康に害を及ぼす」と信じていた人だけに言えることだったのです。
ひどいストレスを経験しても「ストレスは無害である」と思っていた人たちの死亡リスクは上がるどころか、「ストレスは殆どなかった」と答えたグループと比較しても研究参加者の中で最も低かったそうです。
この結果により研究者は、死亡者数を8年に渡り追跡し18万2千人のアメリカ人がストレスからでなく、「ストレスが体に悪い」と信じていたことによって死期を早めたと判断しました。
どうして「ストレスは無害である」と信じていた人は、ひどいストレスを経験しても死亡リスクが上がらなかったのか。
それは「ストレスに対する考え方を変えると、ストレスに対する体の反応を変えることができるから」なのですが、長くなるので詳しくは、
既出の記事「ストレスは悪ではない:「ストレスは悪い」と思うことが悪い」を読んでみてください。
依存ビジネスの巧妙なカラクリ
この研究の示すように「ストレスは体に悪い」は何の根拠もないデタラメなのです。
これがストレス論が破綻している理由です。
そして同時に「依存ビジネス」の巧妙なカラクリでもあります。
つまりどういうことかと言うと、
テレビ等で「ストレスは体に悪い」と視聴者の潜在意識に刷り込ませる。
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同時にマスコミを通じて「日本はストレス社会である」と視聴者に信じ込ませる。
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「ストレスは体に悪い」かつ「日本はストレス社会」を信じた人は、実際に病気がちになったり(死亡リスクの上昇)、体の調子が悪くなったりし、病院に通う、整体に通う、サプリメントを購入する、薬を購入する、癒しを求めて外食に行きまくる、スイーツを食べまくる(砂糖は麻薬と同じように中毒性があり、安直な癒しにつながる)
↓
これらの行為が習慣化した人はますます体の調子が悪くなり、精神も不安定になる。
↓
依存ビジネスの成功
こういう構図なのです。
ストレスは怖くない
しかし本当の事実とは「ストレスは体に悪いと信じた人だけが、悪い結果を発生させる」ということ。
つまり「ストレスは体に悪くない。ストレスと健康の間には何の因果関係もない」と理解していれば、この巧妙で悪質な依存ビジネスの罠にはまらなくなります。
そしてそもそも「日本はストレス社会である」ということを鵜呑みにしないこと。
食べたいものを十分に食べることができる。眠りたい時に眠れる。爆弾が降ってくることもない。家の周りに地雷が埋められているわけでもない。雨風をしのげる家がある。着る物に困ることもない。
こんな恵まれた環境にあるのです。
「ストレス社会」どころか「とても有り難い社会」です。
だからといって、ストレスを全く感じないというのも違うでしょう。
満員電車、渋滞、人間関係・・・、生活している以上どうしてもストレスを感じてしまうことはあります。
けれど心配しないでください。
ストレスが健康に悪い影響をもたらすことはありません。
「ストレスは体に悪い」と信じることが、健康に害を及ぼすのです。
つまり、「ストレスは体に悪い」という、依存ビジネスを成功させるためのデタラメを信じなければ、どんなにストレスを感じたからといって無害なんです。
だから、ストレスはあったとしても怖くない!
依存ビジネスを見抜き、近寄らない
まずは、自分の目で、日本でいかにデタラメのストレス論を利用した依存ビジネスが行われているかを観察してみてください。
すると、ほぼ全ての商品や広告が依存ビジネスによるものだと気づけるはずです。
気づけたらどうなるか。
こんな罠にはまってたまるか!と思うでしょう(笑)
そう思えたらしめたもの。
今まで無駄に浪費していたお金を他の有意義なことに使えるようになります。
今までより健康になって、病院に行って治療したり、薬を買う必要がなくなります。
支出も減って、健康になって、時間も節約できる。
良いこと尽くしです。
ストレスはただのストレスであって、特別気にすることではありません。
依存ビジネスの罠にはまらないためにも、ストレスに焦点を合わせることをやめましょう。
今回のまとめ
●ストレスは体に悪いは大嘘
●日本は言うほどストレス社会ではない
●ストレス論は依存ビジネスを成功させるための販促戦略
様々な嘘を知りたい人は『心の絶対法則』を読んでみることをオススメします。
自分が信じていることが、いかに間違っているか、歪んでいるか。自分の深層心理とはなんなのか、考えさせられる本です。
記事の途中で紹介しましたが、ストレスについて詳しく知りたくなった方はコチラ↓の記事も読んでみてください。
「ストレスは悪ではない:「ストレスは悪い」と思うことが悪い」
最後までお読みいただきありがとうございました(^○^)