先日とあるペットショップに行ってみたところスッポンっぽい生き物がいたので「おぉ~これがスッポンなんだ~」と近づいてみると「スッポンモドキ」と書いてありました!私はそれにショックを受けたのと同時に言いようのない怒りがこみ上げてきました。今回はそのことについてお話します。
目次
スッポンモドキってどんな生き物なの?
スッポンだと思って近づいたらスッポンモドキだった。
あなたにはこの行き場のない気持ちとショックが分かりますか?
軽く裏切られたような心境と同時に
いや、スッポンモドキってなによ!
という怒りに満ちた気持ちがこみ上げてきます。
そこで調べてみたところ・・・
スッポンモドキ(Carettochelys insculpta)は、爬虫綱カメ目スッポンモドキ科スッポンモドキ属に分類されるカメ。現生種では本種のみでスッポンモドキ科スッポンモドキ属を構成する。別名ブタハナガメ、ブタバナガメ。
wikipediaより
いや・・・よく分からない。
特にスッポンモドキ科スッポンモドキ属の部分。
モドキがモドキを呼ぶって感じなのだろうか・・・。
ちなみにこれがスッポンモドキ↓
そしてこっちがスッポン↓
似てますね。
このままじゃよく分からないままなので”もどき”について調べてみる。
そもそも”もどき”ってなに!?
スッポンモドキの謎を解くカギは”もどき”という言葉の意味にあると考え調べてみた。
もどき [3] 【擬▽・〈抵牾〉・〈牴牾〉】
①もどくこと。非難。批判。 「をさなき人を盗みいでたりと-負ひなむ/源氏 若紫」
②日本の芸能において,主役を揶揄(やゆ)したり模倣したりして滑稽を演ずる役。一種の道化役。
③名詞の下に付いて,それと張り合うくらいのもの,それに匹敵するもの,そのものに似て非なるものである,などの意を表す。 「がん-」 「梅-」 「芝居-」三省堂 大辞林
③名詞の下に付いて,それと張り合うくらいのもの,それに匹敵するもの,そのものに似て非なるものである,などの意を表す。
これだ!
ということはスッポンモドキは・・・
スッポン【名詞】+もどき=スッポンモドキ
なるほど、スッポンに似ているけどスッポンではないものでスッポンモドキなんだ。めでたし、めでたし・・・・
って!
さっきのスッポンモドキの引用をよくみてください!
~別名ブタハナガメ、ブタバナガメ。
ちゃんとした名前があるじゃんー!!
しかも”別名”ってどういうこと!?
むしろブタバナガメが本名でスッポンモドキを別名にすべきじゃないの!?
それとも生物学者の間でこんなやりとりがあったからこんなことになっているのか?
生物学者A:あのさ~、ブタバナガメのことなんだけどさ~
新米生物学者B:先輩・・・ブタバナガメってなんでしたっけ・・・
生物学者A:ほら、あれ。スッポンに似てる奴だよ。
新米生物学者B:あ~スッポンモドキですね。あはははは・・・
~このやりとりが何年も続き20年後~
生物学者C:もうアイツのことスッポンモドキでいいよね
生物学者D:ブタバナガメの方を別名にしちゃいましょ
こんなやりとりがあったかどうかは不明だが、もしそうだとすると世の中大変なことになる!!
世界は”もどき”で溢れている
似て非なるもののことを”もどき”で全て解決してしまえば、世界は”もどき”と”もどきでないもの”の2者にしか分けられかねない!!
例えば・・・
人間→サルモドキ
わらび君→ワラビモドキ
もるもる君→モルモットモドキ
このように本名を覚えられることなく全て「〇〇モドキ」で片付けられかねない!
こんな悲しい事態にならないためにもできるだけ別名(という名の本名)を覚えてあげましょう。
まとめ
スッポンモドキを調べたことで、このままでは世界に多大なる危険があることが分かりました。
似ている似ていないで物事を見るのではなく、そのものの本質を見たいものですね。