1冊目 本訳『7つの習慣』第五回:第三の習慣 重要なことに集中する

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【本訳とは】
読書をすることによってもたらされる恩恵は素晴らしいもの。こんなに素晴らしい恩恵を享受できるのが読書好きに限られるなんて、読書好きの私にとっても悲しいことです。外国語の知識がなくても、翻訳されていればその内容を理解できる。そんな翻訳のように、読書が苦手な人や本を読む時間がなかなか取れない人のために、名著といわれる本の内容を出来るだけ分かりやすく伝える活動を”本を訳する(=分かりやすく解説する)”という言葉から”本訳(ほんやく)”と名付けることにしました。

前回までの内容


1冊目 本訳『7つの習慣』第一回:7つの習慣とは

1冊目 本訳『7つの習慣』第二回:相互依存とP/PCバランス

1冊目 本訳『7つの習慣』第三回:第一の習慣 自分に責任を持つ

1冊目 本訳『7つの習慣』第四回:第二の習慣 目的地をはっきりさせる


本訳『7つの習慣』第五回では、第三の習慣についてまとめます。

第三の習慣はマネジメントの習慣

これまでの内容を振り返ると、第一の習慣は”自分の人生は自分で創造することができる”ことに気付くこと。

第五回7つの習慣1

第二の習慣は”自分が最終的に目指す目的地をはっきりさせる”ことでした。

第五回7つの習慣2

そして今回紹介する第三の習慣とは”目的に向かって実際に行動する”習慣です。

第五回7つの習慣3

第二の習慣がリーダシップの習慣であるのに対して、第三の習慣はマネジメントの習慣と言うこともできます。

第二の習慣によって決めた、自分の最終的なゴールにたどり着くために行動するには、自己管理が必要です。

この自己管理を可能にするものは、自由意志です。

自由意志とは、意思決定し、その決定に沿って行動する力。

もっと詳しく述べると、周りの環境に作用されず、周りの環境に作用を及ぼし、自分の描いたビジョンを主体的に実行に移す能力のことです。

第五回7つの習慣4

この自由意志を磨くことが優れた自己管理につながります。

第三の習慣は行動の習慣ですが、ただ行動すればいいというわけではありません。

大事なことは「重要事項を優先して行動する」ということです。

”第二の習慣で明らかにした重要なことを優先して行うこと”これが第三の習慣なのです。

つまりこの第三の習慣を身につけるためには、主体性が必要になります。

衝動や瞬間の欲望・感情ではなく、価値観に基づき行動する力が必要なのです。

重要事項の見分け方

では、どうすれば重要事項を優先して行動することができるのでしょうか。

この問いに答えるためには、そもそも何が重要で、何が重要でないのかをはっきりと理解しておかなければなりません。

これを理解するためには”時間管理のマトリックス”が役立ちます。

第五回7つの習慣5
↑時間管理のマトリックス

時間管理のマトリックスは「重要なものと重要でないもの」、「緊急なものと緊急でないもの」によって4つの領域に分けられています。

”緊急なもの”とは、すぐに実行しなければならないように見えるもののことです。この緊急なものには重要でないものも含まれています(③の領域)。

”重要なもの”とは、自分のミッション、価値観、優先順位の高い目標の達成に結びついているものです。

ではそれぞれの領域の具体的な例を見ていきましょう。

領域④(緊急でない、重要でない)

まず緊急でもなく、重要でもない④の領域。

これは

・暇つぶし
・単なる遊び
・待ち時間
・多くのテレビ
・その他の意味のない活動

などが当てはまります。

第五回7つの習慣6

これらの活動に多くの時間を費やすことは、無意味であり、第二の習慣によって決めた目標とする場所にたどり着くことを不可能にしてしまいます。

領域③(緊急である、重要でない)

次に緊急であるが重要でない③の領域。

これは

・突然の来訪
・多くの電話
・多くの会議や報告書
・無意味な冠婚葬祭
・無意味な接待や付き合い
・雑事

などが当てはまります。

第五回7つの習慣7

これらの活動に時間を費やしてしまう原因は、”重要であると錯覚している”ことにあります。

反応的な人がこの状態に陥りやすく、この領域に集中している人は他の人の優先順位や期待に振り回されているだけなのです。

当然この③に時間をかけることも、最終的な目標達成を困難にしてしまいます。

領域①(緊急である、重要である)

では緊急かつ重要である①の領域はどうでしょうか。

これは

・締め切りのある仕事
・せっぱつまった問題
・病気や事故
・危機や災害

などが当てはまります。

第五回7つの習慣8

どれも避けたいものですが、これらは自分の意思とは無関係に次から次へとやってくるものです。

しかしこれに集中していると、ただ振り回されるだけの人生になり、最終的には生きる活力を失ってしまいます。

この状態になると、ほとんどの人は④の領域に逃げ込みます。

第五回7つの習慣9

④に逃げ込めば、進歩は望めないので、この①に多くの時間を費やすことも避けたいものです。

領域②(緊急でない、重要である)

効果的な人生を営む人が集中している領域は②になります。

これは

・人間関係作り
・健康維持
・準備や計画
・真のレクリエーション
・勉強や自己啓発

などが当てはまります。

第五回7つの習慣10

これらの活動に集中することで厄介な①の事柄を減らすことができます。

何故なら②の活動は、自分の問題の根っこに働きかける活動だからです。

自分の問題の根っこに働きかけ、自分の人格をより良いものにすることで、①の事柄を未然に防げるようになるのです。

ある活動が②の領域に含まれるものかどうかを簡単に判断する方法があります。

それは「この活動を常日頃行うことは私生活の質、仕事の業績、結果を著しく向上させることになるだろうか?」と問いかけることです。

この問いに対して大きな声で「イエス!」と頷けるのなら、その活動は②の領域に含まれる可能性が大きいので、継続すると良いでしょう。

重要事項に集中するためには

素晴らしい効果が望まれる②の活動をする時間を確保するためには③や④の活動に費やす時間を減らすしかありません。

第五回7つの習慣11

何故なら①は無視できないからです。

③や④の時間を減らすためには、主体的である必要があります。

そして一見重要に見える緊急な活動(③の領域)に「ノー」と言う必要があります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、自分の優先順位が正しい原則と自分の明確なミッションに基づいていれば、自ずと最も集中すべき領域である②に時間を投資したくなるはずです。

だからこそ第二の習慣はリーダシップの習慣であり、第三の習慣はマネジメントの習慣なのです。

~第六回に続く~

まとめ

・第三の習慣とは”目的に向かって実際に行動する”習慣のこと

・”目的に向かって実際に行動する”には自己管理が必要

・自己管理を可能にするものは、自由意志

・自由意志を磨くことが優れた自己管理につながる

・重要事項を優先して行動する=②の領域に集中する

・主体的な人間であること

このように第三の習慣は、第二の習慣で明らかにした目的に向かって行動する習慣です。

これは重要事項を優先して行動する習慣とも言えます。

重要事項を優先して行動するためには、重要なものと重要でないものを見極める力が必要であり、重要でないものに対しては「ノー」と言い、主体的であり続けることが大事です。

次回の第六回では、7つの習慣で最終的に目指す段階である相互依存について紹介します。

それでは~。

スティーブン・コヴィーの世界的名著『7つの習慣』を出来るだけ簡単に分かりやすく本訳していきます。第六回は相互依存についてです。
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