ファイナルファンタジー8のキャッチコピーは「愛を、感じてほしい。」でした。そのキャッチコピー通り、FF8は「愛」をテーマとした作品なのですが、それ故に好みが別れる作品にもなってしまいました。しかし、FF8にも素敵な名言はたくさんあります。今回は私がFF8で心に残った名言をまとめてみました!
俺……本当は他人にどう思われてるか、気になって仕方ないんだ(スコール)
リノアに対してスコールが漏らした本当の気持ち。
冷たすぎる程のクールさを装っているスコールからは想像できなかったセリフである。
この後に、
でも、そんなこと気にする自分も嫌で……。
だから……自分のこと、他人に深く知られたくなかったんだ。
そういう自分の嫌な部分。隠しておきたいんだ。
スコールは無愛想で何考えてるか分からない奴
みんなにそう思われていればとっても楽だ。
と、続く。
スコールは本当はクールな人ではなかったのだ。
他人のことが気になりつつも、そんな自分が嫌で、そんな弱い自分を知られたくない為に彼は、他人と距離を置くことを選んでいた。
他人に頼ると……いつかつらい思いをするんだ(スコール)
スコールが心の中で呟いたセリフ。
この後に、
いつまでも一緒にいられるわけじゃないんだ
自分を信じてくれる仲間がいて信頼できる仲間がいて……
それはとっても居心地のいい世界だけどそれに慣れると大変なんだ
ある日、居心地のいい世界から引き離されて誰もいなくなって……
知ってるか?それはとってもさびしくて……それはとってもつらくて……
いつかそういう時が来ちゃうんだ。立ち直るの、大変なんだぞ。だったら……
だったら最初から1人がいい。仲間なんて……いなくていい
ちがうか?
と、続く。
スコールは孤独を恐れているが故に自ら孤独を選んでいた。
矛盾していると思うが、分からなくもない論理である。
しかし、結局一人の力は知れているものである。
旅を続けていくうちにスコールも、そのことに気が付いて徐々に仲間達に心を開いていく。
撃てないんだッ!(アーヴァイン)
魔女暗殺任務の時に、アーヴァインが叫んだセリフ。
一連のセリフな流れは、
スコール :「アーヴァイン・キニアス!!」
アーヴァイン:「だ、ダメだ、すまない、撃てない。僕、本番に弱いんだ。ふざけたり、カッコつけたりしてなんとかしようとしたけどダメだった」
スコール :「いいから撃て」
アーヴァイン:「僕の銃弾が魔女を倒すんだ。歴史に残る大事件だ。このガルバディアの、世界の未来を変えてしまうような事件だ。そう考えたら僕は……」
スコール :「もうしゃべるな!撃て!」
アーヴァイン:「撃てないんだッ!」
で、ある。
散々格好付けていたアーヴァインが肝心な時に怖気づいてしまうシーンである。
特に「名言」という訳でもないのだけれど、この場面のCGはとても素晴らしかったし、緊張感もあって印象に残っていたので取り上げることにした。
結局、アーヴァインはこの後スコールに励まされてちゃんと狙撃する。
狙いは正確だったものの、魔女の目の前で謎のバリアによって弾が弾かれて任務は失敗に終わってしまうが、アーヴァインの覚悟が示されたシーンだった。
とにかく、この場面のCGはすごかったことを覚えている。
でも……あんたは何野郎なんだい?(アーヴァイン)
アーヴァインが単独行動している時に「見た事ある男」から話しかけられた際にアーヴァインが言ったセリフ。
一連の流れは、
見た事ある男:「あんたがそれっぽくないから聞くんだが……何故あんなのとつるんでんだ?」
アーヴァイン:「あんなの?」
見た事ある男:「バトル野郎さ」
アーヴァイン:「狙撃手は一人ぼっちなんだ……その瞬間のプレッシャー。その瞬間の緊張感……それに耐えなくちゃならない。『あんなの』は、そこから助けてくれる。それって仲間って呼ばない?」
見た事ある男:「あんたもバトル野郎か……」
アーヴァイン:「そうかもね~。でも……あんたは何野郎なんだい?」
結局のところ「見た事ある男」は「何野郎」でもない。
彼は、ただ単にバトルをしまくる人たちのことを忌み嫌っていて、それにケチつけているだけなのだ。
アーヴァイン達は誰かがやらなければならないことを成し遂げようと旅を続けている。旅の途中にはバトルはつきものである。
彼らの世界では「バトル」は嫌われる行為の一つなのだろうが、それでも誰かがやらないといけないのだ。
それを、「見た事ある男」は自分の手は汚さず、安全圏から「バトル野郎」達を馬鹿にしていたのだ。
しかし、この話には続きがある。
後に「見た事ある男」は、アーヴァインのことを兄貴と呼び、「俺も何かやってみますよ……。人に文句の一つも言われないなんて男じゃないですもんね。」と話す。
実際、自分は何もやっていないのに、何かをやっている人に対して、いろいろなケチをつける人達は多いと思う。
「格好悪い」「ださい」「意味がない」「馬鹿げている」
何かをやろうとすれば、こういった非難はある意味避けられない。
逆に、「何もしない」ならばこのように非難されることは殆どないだろう。
でも、そうやって無難に生きて人生終わるのも味気ない気がする。
まして、無難に生きて終わるだけでなく、「覚悟を決めて無難の枠から抜け出す勇気を出した人たち」を馬鹿にするなんて、もはや卑怯である。
「人に文句の一つも言われないなんて男じゃないですもんね。」という言葉は、そういうことを考えさせてくれる言葉である。
僕はそんなの信じてないんだ(アーヴァイン)
一連のセリフは以下である。
ほら、よく言うだろ~?
人生には無限の可能性があるってさ~。
僕はそんなの信じてないんだ。
いつだって選べる道は少なかった。
時には道は1本しかなかった。
その、少なかった可能性の中から自分で選んだ結果が僕をここまで連れてきた。
だからこそ僕はその選んだ道を……選ばなくちゃならなかった道を大切にしたい。
アーヴァインは無限の可能性を否定した。
「無限の可能性を否定するなんて、未来もなく、なんて悲観的な男なんだ」と彼に対して思うかもしれないが、このアーヴァインの考えからは、覚悟のようなものが伝わってくる。
その時々の状況によっては、何も選択することができず、ただ流されて行きついてしまうような道も人生の中ではあるかもしれない。
そんな時、その行きついた道を「何かの縁」だと大切にして生きていくことは、ある意味最後の救いになるのではないだろうか、と思う。
無限の可能性を信じて、何もしない人もいるかもしれない。
それよりは無限の可能性を否定して、「今」を生きる方が賢明である。
「今」を生きていれば、必ずどこかに辿り着くものだ。
話は少し逸れるが、ファイナルファンタジー10でも「無限の可能性」を使ったセリフは出てくる。
しかし、同じ言葉でも使われ方は全く違うものになっている。
どちらのバージョンが好きかは人によって好みが別れるもの・・・・・・・。
ちなみに私は、一連の流れを含めて考えたときFF10のバージョンの方が好きです。
【番外編】
おハロー(リノア)
目を覚ましたスコールに対してリノアが言ったセリフ。
名言というか、迷・・・・・・・・。
まとめ
いかがでしたか?
私がFF8で一番心に残っているものはBGMですね。テーマソングである「Eyes On Me」も素敵だし、ラストダンジョンのいかにも魔女っぽいBGMも好きでした。それに、スコールとリノアが宇宙から帰還する宇宙船のシーンもとても感動的だったことを覚えています。