腰痛や膝痛に湿布はいらないし、そもそも逆効果

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腰痛や膝痛のときに湿布を貼るのは本人の自由だけれど、「湿布のカラクリ」を知ると湿布を貼るのが馬鹿馬鹿しくなります。

おそらく湿布を貼る人は「湿布は腰痛や膝痛に効く!」と思っているから、わざわざ自分でお金を出して湿布を貼っているのでしょう。

腰痛や膝痛が起こる理由

では湿布は実際にはどういう効果をもたらしているのでしょうか?

まず、そもそも腰痛や膝痛が起こる原因は腰や膝を酷使しすぎていることにあります。

長時間、中腰の姿勢でいたり、重い荷物をたくさん運んだり、膝に負荷がかかるようなことをしたり・・・。

このとき筋肉が損傷し、血流障害が起こっています。

この血流障害が起こっているとき、つまり酷使しているときにはあまり痛みを感じることはありません。

腰痛や膝痛という痛みを感じるのは、休んだとき。

体を休ませると血管が拡張し血流が増える、この時に痛みを感じるのです。

どうして血管が拡張して血流が増えると痛みを感じるのかというと、血管を拡張するために働く物質が痛みを感じさせる物質でもあるから。

ようするにこの物質が、損傷した筋肉に大量の治療キットが含まれた血液をいっぱい届けようと、血液が通る道を拡げると同時に、「今は治療中だから休んでてね」とサインをくれているのです。

湿布1

だから腰痛や膝痛が起こるのは当たり前だし、痛い=治療が順調に進んでいるということ!

湿布がわざわざ最悪の状態にしている

では湿布を使うとこれがどうなるのか?

湿布を貼ると患部を冷やすことにより、一時的に血流を止めます。

すると、痛みを感じさせる物質が流れてこないから楽になったように感じるのです。

このせいで多くの人は「湿布が効いている♪」と勘違いします。

実際は、先にも述べたように血液の中には治療するための回復キットが含まれており、この血流を増やすために血管を拡張する必要があります。

そしてこの血管を拡張させる物質は痛みを感じさせる物質でもあると述べました。

ということは、湿布を貼って痛みを感じなくなった!楽になった!ということは、回復キットが含まれている血液も届けられていないということなのです。

これは、今まさに倒れている人がいて、レスキュー隊が駆け付けようとしているのに、なんかよく分からない不良たちが「ここは立ち入り禁止だよ~ん」と言って妨害しているようなもの!

湿布2

そしてこのなんかよく分からない不良たちを呼んでいるのは、回復を望んでいるはずの本人なのだということ!

もうなにがしたいのか分からない!!

当然こんな状態では根本的に治療できないから、湿布の効果?が切れたら痛みがぶり返します。

するとおそらく湿布を信じている人はまた新たに湿布を貼る→すると根本的な治療がまたできない→効いてる♪と錯覚することで体を休ませない(痛みを感じないから)→修復されていない筋肉に負荷をかけ、さらに筋肉が損傷される。

こうして最後には慢性的な腰痛、膝痛になってまともに体を動かせなくなります。

こんな結末になりたくないなら、湿布を貼るということは、レスキュー隊を妨害する不良たちを呼ぶ行為だということを覚えておいたほうがいいでしょう。

湿布3

湿布は病気ももたらす

湿布は不良たちを呼ぶだけでなく、病気も呼びます。

「湿布で病気なんて」と笑う人もいるかもしれないけれどこれは事実であり、事実だからこそ笑いごとではありません。

人間には自律神経が備わっており、自律神経は交感神経と副交感神経で成り立っています。

そしてこれら二つの神経はどちらが良いとか悪いとかではなく、大事なのはバランスです。

けれど湿布は交感神経を勝手に緊張させる!

交感神経は精神的なストレスを受けると緊張するけれど、薬や湿布でも緊張する!

ようするに薬や湿布は体にとってはストレスなのです。

そりゃ勝手に不良たちを呼びこんでいるのだからある意味当たり前。

「だっだれだお前たちは」と家主が警戒しているイメージ。

湿布4

この交感神経が緊張しすぎた状態が長期間続くと血流障害や低体温が起こり、粘膜や組織が損傷されてしまう。

粘膜や組織が損傷されると具体的にどういうことになるのかと言うと↓

・胃潰瘍―胃粘膜の損傷によって発症
・十二指腸潰瘍―十二指腸粘膜の損傷によって発症
・潰瘍性大腸炎―大腸粘膜の損傷によって発症
・間質性肺炎―肺肝質の細胞組織損傷によって発症
・メニエール病―内耳組織の破壊によって発症
・歯周病―歯周組織の破壊によって悪化

こうなる。

だから湿布は病気ももたらすは本当のこと。

実際に湿布を何十年も毎日のように貼っていたら間質性肺炎になった人だっているのです。

痛みに感謝―痛みは正常だというサイン

腰や膝が痛くなっても湿布を貼らなければ、レスキュー隊を妨害する不良たちは呼ばずに済み、病気も呼ばないことになります。

それに、湿布を買う必要がなくなるから湿布代を他のものに使うことができます。

このように、湿布は貼らない方が自分にとって良いことだらけです。

腰や膝が痛いときには休むことが大事だけれど、なるべく早く治したいときは、患部を冷やすのではなく温めることが大事。

具体的には、お風呂につかったり、軽い運動をしたりすると良いです。

痛みは悪ではありません。

痛いということは修復機能が上手く働いてくれているということなのです。

だから正常に機能している体に感謝して、痛みを喜びましょう。

湿布5

自律神経について詳しく知りたいなら・・・↓

「その不調、自律神経の乱れが原因かも。自律神経の働きと整え方」

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