わらびです。
なんでも実際にやってみないと分からない。
私の中の未知な領域、その一つが「電子工作」。
その未知な「電子工作」をようやくやってみることにしました。
KK moon LED時計 DIYデジタルLED時計キット
でも使い道の無いものは、なるべく作りたくない。
そんなんじゃモチベーションも上がらない。
ということで、まずは電子工作キット選び。
電子工作キットって選びきれない程たくさん種類があるものだと思っていたけれど、実際に探してみるとそんなに種類がない。
あんまりみんな電子工作しないのかな?
少ない選択肢だったけれど、とっても良さそうな電子工作キットを発見!
それは「KK moon LED時計 DIYデジタルLED時計キット」
時計なら使えるし、見た目もオシャレだし、なにより値段が安い!
色にこだわらなければ1299円で電子工作を体験できる!
これなら、も・・・も・・・もし!失敗したとしても諦めがつきそうだし・・・。
でも、問題が一つ。
これ、難しそう?
部品も多そうだし、作業も細かそう・・・。
でもこれが一番気になるし・・・。
そんなわけで、初めての電子工作はこの「KK moon LED時計 DIYデジタルLED時計キット」に決定!
電子工作に必要なもの・あると便利な道具たち
私のように「電子工作ってなに?」という人のために、電子工作に必要な道具を紹介しておくと・・・
はんだごて(必須)
はんだごてはその名の通り、「はんだ」を溶かすために使うこて。
要するにこれで「はんだ付け」をする。
これがなきゃ電子工作は何も始まらない。
はんだ(必須)
はんだとは、「鉛とスズを主成分とした合金」のこと。
針金のような見た目で、これをはんだごてに当てると溶け、部品を基板にくっつけることができる。
瞬間で接着するボンドみたいなイメージ。
こて台とチップクリーナー(あるとすごく便利!)
はんだごてはとっても熱くなるから、取り扱いに注意しないといけない。
机の上にそのままはんだごてを置くのは非常に危険!
このこて台があれば、はんだごてを安全に置くことができる。
しっかりはんだ付け出来ているか確認したり、別の部品を取り付けたり・・・、はんだ付け作業ってけっこうはんだごてを置いたり、取ったりする頻度が多い。
だからこそ、このこて台はすごく役に立つ。
そしてこて台とセットで準備しておきたいのが、「はんだごてチップクリーナー」。
はんだ付けをしていると、はんだごての先にはんだがくっついてしまうことがある。
これをそのまま放置しておくと、こて先がなかなか熱くならず、はんだが溶けにくくなってしまう。
それに代わりに本体が異常に熱くなるから持てなくなる。
そうならないように、こて先にはんだが付いたら、この「はんだごてチップクリーナー」を使って綺麗にする。
はんだごてをクリーナーの中にプスップスッと抜き差しするだけで、簡単に付着していたはんだが取れてすごく便利。
こて台とセットになっているものだと、場所も取らないし、動きにくい。
はんだ吸い取り線(必須)
はんだ付けをしていると失敗することがある。
はんだを溶かしすぎてしまったり、はんだ同士がくっついてしまったり・・・。
そんな時、このはんだ吸い取り線を除去したい部分にあて、はんだごてで温めるとスーっとはんだを吸い取ってくれる!
吸い取った部分はニッパーで切り落とす。
いらないはんだを除去するには↓のような「はんだ吸い取り器」というものもあるけれど、今回の電子工作には私は「はんだ吸い取り線」を使用した。
ツールクリッパー(あると便利!)
はんだ付け作業はとても細かい。
基盤を机の上にそのまま置いてはんだ付けしようとすると、肝心な所で基盤が動き、はんだ付けに失敗してしまうことがある。
しっかり基盤を固定しておきたい!
そんな要望に応えてくれるのが、このツールクリッパー。
基盤を自分の好きなように固定できるから、これがあるのとないのでは作業のしやすさが全然違う!
使ったことのない人には是非使ってみて欲しい道具。
精密ニッパー(必須)
はんだ付けをした後に、いらなくなった部分を切り取ったり、吸い取り線をカットするのに使う。
はんだごてと同じくらい頻繁に使うものだから、なるべく切れ味が良く、使いやすい、良いものを使いたい。
人生初の電子工作に挑戦
電子工作キットを開けてみると、こんなふうに部品が入っていた。
説明書は全部英語。
だけどしっかりとした図が載っているから、英語が読めない人でも全然大丈夫。
もっと言えば、商品紹介に掲載されている↓の画像の通りに部品をくっつけてしまえばいいだけのこと。
そ・れ・に!
説明書に載っているQRコードを読み取ると、とっても詳しく手順を教えてくれているページに飛ぶ。
このページの言語も英語だけど、これだけ写真が多いと文章を読まなくても理解できると思う。
だから電子工作の知識ゼロでも全然問題ナシ!
とても親切な電子工作キットだと思った。
基盤と部品たち
この基盤に付けていくんだなぁ・・・とドキドキしているところ。
ICはソケットだけをはんだ付けすればいいから、熱でICがダメになってしまう心配もなく、初心者にやさしい。
ツールクリッパーに基盤を固定して作業しているところ。
これは便利!
便利なんだけど・・・
はんだごてけっこう熱い!
ちょっと怖い!いや、ちょっとじゃない、けっこう怖い!!
「これうっかり手に当ててしまったら一瞬で火傷しちゃうのかな?」とか考えると余計怖くなって、ブルブルブルブルと手が震えて・・・
これじゃあ、はんだ付けできないっ!!
失敗するとはんだ吸い取り線で吸い取らないといけないんだけど、あれも熱がすぐ伝わってきて怖いから、なるべく使いたくないっ!
そのためにはブルブルしている場合ではないっ!!
そう思って、恐怖心と闘いながら全神経をはんだ付け作業に集中させていると、少しづつこの熱いはんだごてがそんなに怖い存在ではなくなっていった。
確かに怪我のリスクはゼロじゃないけれど、それはハサミだって、カッターだって、包丁だって同じ。
危ないものだけれど、ちゃんと扱えば安全に使うことができる。
それはこの、はんだごても同じだということが分かってきた。
お湯を沸かしてコーヒーを入れるのと同じなんだと。
そのことが分かると、心に余裕が出来てきた。
そして余裕の出来た心ではんだ付けをして思ったこと、
なんかこれターミネーターっぽい。
はんだが溶けて、まあるくスライムみたいになっているのを見ると、どうしてもターミネーターを思い出さずにはいられない。
金属なのにプルプルしてて、ぐにゃぐにゃする。
そうかと思えば一瞬で冷えて固まる。
さっきまであんなにプルプルだったのに・・・。
ターミネーター・・・液体金属・・・はんだ・・・。
そう考えているうちに作業は進み・・・
デデンデンデデン・・・デデンデンデデン・・・
ついに完成!
全部取り付けた~!
良い感じ!
7セグメントもはんだ付けして・・・
USBでつなぐと・・・?
点いた~!!
点いてしまった!!!
わわわっ!
驚きを隠せないままケース作り。
ケースは↓の画像のようにボルトとナットを使って組み立てるのだけど、最初よく分からなくてちょっと時間がかかった。
作業開始から約3時間・・・。
ケースも完成して改めてスイッチオン!
わ~!わ~!
おっ・・・思っていたよりオシャレ!
暗くするとこんな感じ。
おぉぉぉ・・・。
光センサーが付いているから、自動で照度を調整してくれる・・・けれど、相当周りが暗くならないと明るさを変えてくれない!
だから最初部屋がそれなりに暗くなっても眩しいままだったから不具合かと思った。
明るさは二段階で、部屋が真っ暗になってようやく画面が暗くなる。
私にとっては常にこれくらいの明るさが丁度良い。
でも少しでも光を感知すると、途端に眩しいと感じる程明るくなってしまうから、スモークフィルムを追加で貼るか迷い中・・・。
表示は時刻(45秒)→温度(5秒)→月日(5秒)→曜日(5秒)を繰り返す、ちょっと不思議な時計。
他に機能としてはアラームのオンオフ、時報のオンオフが選択できる。
アラーム音はけっこう大きい。
ボタン二つで時刻とか設定するのだけれど、シンプルなおかげで直感で設定できるのも良い。
説明書をなくしてしまっても出来るくらい簡単。
ボタン電池CR1220は別売りで、電池無しでもUSBにつなぐと時計として使用は出来るけれど、USBを抜いてしまうと設定がリセットになってしまうので注意。
1300円では充分すぎる機能だと思う。
でも・・・でも・・・時計オシャレだけど・・・
どうしてもこっち側を見てしまいたくなる~。
この基盤を見ていると、この順番につけたとか、ここのはんだ付けちょっと難しかったなとか、ここはすんなり出来たなとか、作業していた時の記憶が蘇る。
なんといっても初めての電子工作で作ったものだから。
時計がちゃんと動くのは、この基盤がきちんと機能している、問題なく作業が出来ていることの確認のためであって、自分にとってはオマケのようなもの。
一番大切なのは今回のこの体験。
電子工作をやってみて
電子工作をやってみて感じたことは、想像していたより面白いということ。
細かい作業の連続だから、すごく集中力を使う。
集中、集中の連続を繰り返していたら、作業がけっこう進んでいるのに気づいて驚く。
「今ここに集中する」とは、どういうことかを電子工作は教えてくれると感じた。
怖いとか、失敗したくないとか思っていても、恐怖心や緊張で手は震えて作業は困難になる。
だからそういう気持ちは捨てないといけない。
「とにかく目標としている場所に付ける」ことだけに集中することが大事。
そうして一つ一つ一生懸命に取り付けた部品が上手く機能して、時計として動くのはやっぱり嬉しい。
電子工作やってみてよかった!