満たされたいなら根本の欲求を考えること

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わらびです。

人間は願いを持つもの。

叶えたい願いを持つ人は少なくないはず。

その願いが叶えばきっと自分は幸せになれる・・・。

人はそう期待するけれど、果たして本当にそうなのでしょうか。

その願望を抱くのはなぜ

例えば、ある人がとてもパワフルで速い車が欲しかったとします。

この人は、パワフルで速い車を手に入れることができれば、幸せな気持ちで満たされると信じています。

しかし、実際はそうはならないのです。

そういう気持ちになれるのは、ほんの一時だけなのです。

何故ならそれは、その願望を抱く根底の理由と向き合っていない安直な解決策だから。

恐らくこのある人は、晴れて念願のパワフルで速い車を手に入れたとしても、さらなる新しい願望を抱くことになります。

自分の所有している車よりもっとパワフルで速い車が登場するのは、時間の問題だからです。

そうしたら、ある人はもっともっとパワフルで速い車を求めます。

お金は減り、欲求は満たされず、不幸せなまま。

願望を抱き続ける長い期間→願望成就による束の間の幸せ→新たな欲の出現・・・の無限ループが続きます。

それに、パワフルで速い車は大抵高価です。

じゃあ、お金がない人は一生幸せになれないの?

それは違います。

この負のループから抜け出すために大切なことは、自分の心の奥底にある根底の欲求を知ることです。

パワフルで速い車を欲しいと願う人に、「どうしてそのような車が欲しいのですか」と問います。

すると、その人は「自由な気分になれそうだから」と答えたとします。

この「自由な気分になりたい」が、その人の心の根底にある真の欲求です。

満たされることのない悲しみの人生

そしてこの「自由な気分になる」には、たくさんの方法があります。

必ずしもパワフルで速い車は、必要ないのです。

それに、本当の意味でパワフルで速い車は「自由な気分になる」とは関係ありません。

何故なら、パワフルで速い車は単に「パワフルで速い車」であるだけだからです。

その人が勝手に「自由な気分になる」を結びつけているだけなのです。

そして、多くの人はこのことに気づいていないために、終わらない願望のループ・沼から抜け出せないでいます。

辺りを見回してみてください。

新築の家を購入したのに、まだ欲しがっている人。

新車の車に乗っているのに、他人が乗っている車が気になっている人。

みんな、願望成就したはずなのに、満たされていない人ばかりです。

マイホームも手に入れた、憧れの車も手に入れた。もうこれで私の人生は満足です。

そう言い切れる人が何%いるでしょうか。

恐らく相当少ないと思います。

これじゃあ、お金がいくらあっても足りない。

それよりも、これじゃ、いつまでたっても満たされない。

そんな人生送りたいでしょうか。

残念ながら、こんな人生を送っている人がほとんどなのです。

既にあなたはそれを持っている

パワフルで速い車が欲しいと願うある人の、根本の欲求は「自由な気分になりたい」でした。

だったら今「自由な気分になる」のです。

いま自分が持っているもので自由を味わうのです。

「何も持っていないから、そんなことできない」と言うかもしれません。

けれど、あなたは自分がトイレに行きたい時にトイレに行き、食べたいと思った時に食べ、空気中の酸素を自由に吸って呼吸しています。

そうなのです。

あなたは既に自由なのです。

普段「自由でない」と感じているのは、自分で気づいていないだけなのです。

そして幸せも既にあります。

というより、幸せは求めるものではありません。

幸せは感じるものなのです。

自由と車。

幸せとモノ。

これらの間に何の関係もないことに気づくことが大事です。

これらが関係していると多くの人が錯覚しているのは、物質至上主義社会による刷り込みのせいなのです。

学校教育、テレビ、広告、あらゆる媒体から繰り返し、自由や幸福とモノが関係していると信じ込まされてきたせいで、そう思っているだけであり、これは真実ではありません。

何も所有せずに、幸せに生きている人は世界中にたくさんいます。

むしろ、何も所有しないことが最も幸福を感じることのできる状態でもあるのです。

モノ至上主義からの脱却

真実は、自由や幸福とモノは一切関係がないこと。

これを理解することができれば、終わらない願望ループの沼から抜け出すことができます。

そして、自分の精神がモノから解放され、本当の意味で自由になり幸せになれます。

願望を抱いた時に、自分に「その願望の根底にある欲求はなんだろうか」と問いかけ、それが既に”ある”と知った時、人生の奥深さと素晴らしさに気づくことができるはずです。

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