もるもる君 はぁ・・・・
わらび君 もるもる君どうしたの?ため息なんかついて・・・
もるもる君 みんながボクの伸びポーズを褒めてくれるんだけど・・・
もるもる君 嬉しいはずなのに、なんだか疲れてきちゃって・・・
わらび君 褒め言葉が逆にプレッシャーになっちゃったんだね
わらび君 今回はそんな褒め言葉の危険性について話していこう
こんな褒め言葉が相手を苦しめる
わらび君 どんな風に褒められることで疲れていったのかな?
もるもる君 最初はみんな純粋に「すごいね」とか「自分にはできない!」って褒めてくれてたんだけど・・・
もるもる君 何度もポーズ決めに成功すると「流石もるもる君だね!」という言葉に変わってきたんだ・・・
もるもる君 最初は嬉しかったけど、なんだかボクは成功して当たり前みたいな雰囲気になってきて・・・
もるもる君 最近はなんだかゲッソリしているよ・・・
わらび君 確かに”流石○○さん”という言葉には、既に相手の能力を高いと見積もっているニュアンスがあるよね
もるもる君 そう・・・でもボクが毎回成功するとは限らないんだよ・・・
わらび君 他にプレッシャーを感じる褒め言葉はあったかな?
もるもる君 「期待しているよ」かな・・・
もるもる君 これもボクが成功して当たり前みたいな雰囲気があって、プレッシャーに感じちゃうよ・・・
わらび君 確かにそう言われると「失敗してみんなの期待を裏切ったらどうしよう」って考えちゃうよね
もるもる君 そう!あぁ・・・考えただけでも怖いよ・・・
わらび君 ということは、もるもる君がプレッシャーに感じた褒め言葉は「流石だね」と「期待してるよ」だね?
もるもる君 そうだよ。その言葉を聞くとなんだか苦しくなっちゃうんだ。
わらび君 この二つの言葉に共通しているのはやっぱり、「相手の能力を高く見積もっていること」だね。
わらび君 なぜなら出来るわけがないと思っている人に「期待してるよ」とは言わないし、
わらび君 もしその人が成功しても「流石だね!」とも言わないからね。
わらび君 だから、これらの言葉をかけてもらえるということは、「もるもる君はすごい」と思われていたからなんだけど・・・
わらび君 それがプレッシャーになって疲れちゃったんだよね
もるもる君 その通りだよ、わらびくん・・・はぁ・・・
もるもる君 ボクはポーズ決めが上手いかもしれないけれど、みんなみたいに失敗してしまうこともあるんだ
もるもる君 だからボクに過度な期待をしないで欲しい・・・
わらび君 そうだね。プレッシャーを感じさせる褒め言葉は相手を知らずに苦しめてしまうことがあるから気をつけないとだね。
○ポイント○
相手を苦しめてしまう褒め言葉
→相手の能力を高く見積もっていることからくる褒め言葉
例)流石○○さんだね!、期待しているよ! など
これらの言葉は、相手に「自分は期待されている、すごいと思われているから、しっかりしなければ・・・」というプレッシャーを与え、そのことにより知らずに相手を苦しめてしまうことがある。
誰かに賞賛の声をかけるときは、「この言葉は相手を苦しめてしまわないだろうか」と考えることを心がけよう。
”褒めすぎ”も相手を苦しめることがある
わらび君 褒められることについて、他に悩みはないかな?
もるもる君 う~ん・・・あっ!頻繁に褒められていると、それが当たり前みたいになって、褒められないと不安を感じたこともあるよ・・・
わらび君 褒められている状態が普通になってしまったんだね。
もるもる君 そう。だから褒められないと「今のボクっていまいちなのかな?」と思うようになってしまったんだ。
わらび君 なるほどね。褒めすぎもあまり良いことではないみたいだね。
もるもる君 そう思うよ。
○ポイント○
純粋な褒め言葉もあまりに頻度が多すぎると相手を苦しめてしまうことがある。
頻繁に褒められ続けた人は、褒められている状態が普通(ゼロ)になり、「褒められていない時はマイナスなのではないか」と考えるようになる。
子育てにおいても、褒めて伸ばすことを意識しすぎた結果、褒められないことはやらなくなったり、常に褒められていないと不安を覚える子供になってしまったりする。
褒め言葉より思いやりの言葉を
わらび君 大丈夫だよ。もるもる君。ぼくは成功するもるもる君も失敗するもるもる君も受け入れるよ。
もるもる君 うぅ・・・ありがとう、わらびくん・・・。
もるもる君 そう言ってくれると、なんだか肩の荷が下りて楽になれるよ。
わらび君 人が求めているのは褒め言葉よりも、思いやりの言葉なのかもね。
○今回のまとめ○
・相手にプレッシャーを与えてしまう褒め言葉は、相手を苦しめることがある。
→褒め言葉をかける前に「この言葉は相手を苦しめないか」考えてみよう。
・褒めすぎも相手の精神を不安定にさせてしまうことがある。
→相手の様子を観察してみよう。
→最近様子がおかしいなと感じたら、もしかしたら褒めすぎが原因かもしれない。悩んでいることがないか聞いてみよう。
・褒め言葉よりも思いやりの言葉を心がけよう。
→成功しても、失敗しても、それがその人なのだと全部受け入れてあげよう。
→相手がどんな言葉をかけて欲しがっているか、考えるようにしてみよう。相手は褒め言葉より、慰めの言葉をかけて欲しいのかもしれない。