不平不満、悪口、愚痴、泣き言、文句これらの言葉は五戒や地獄言葉と言われており、言ってしまうと自分の身に悪いことが起きてしまうから、使ってはいけない、と多くの自己啓発書に書かれています。
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これは事実です。
五戒・地獄言葉を使ってしまうと、必ず自分によくないことが起こります・・・
が!
今まで、毎日相当な数の五戒を言ってきた人にとって、いきなりきっぱりやめるなんて難しいもの・・・。
一生懸命言わないように頑張ってきたのに、ある日うっかり不満をこぼしてしまって自己嫌悪に陥ったり・・・。
我慢する→言ってしまう→自己嫌悪→我慢する→言ってしまう→自己嫌悪を繰り返しているうちにきっと、
”何が五戒だ!もう我慢するのはやめてやる!!”
と爆発してしまうのが関の山だと思います。
これをある心理学者は「どうにでもなれ効果」と呼んでいます。
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人によっては「五戒を言わない」と決めたら、言ってしまうのを恐れるあまり何もお喋りできなかった!なんてこともあるかもしれません。
何が言いたいかというと、それだけ人は日常的に無意識に不平不満や愚痴と言った五戒を言っていることが多いということです。
それを”やめる”のですから、相当大変です。
「五戒を言うことは今後やめる!」と一度は決心したのに、何度も失敗するうちに自信を失って諦める・開き直ることは非常に勿体ないこと。
この記事を読んでいる人の中にも、なかなか”五戒断ち”できなくて悩んでいる方がいるでしょう。
だから言います。
五戒は言ってしまってもいいです。
「えっ!?五戒言うのはダメなんじゃないの?」と思った人もいると思いますが、開き直ってやめてしまうリスクがあるくらいなら、言ってしまってもいいです。
確かに、五戒を言うとあなたに悪いことが起きます。(ここでは詳しく述べませんが、いろいろ悪いです。)
でも最終的に言わないようにするのが目標なんですから、それを道半ばでやめてしまうおそれがあるくらいなら、多少の犠牲は仕方ないでしょう。
自己啓発書で「五戒は絶対言ってはダメ!」と書いてありますが、その本質は”自分が五戒を言ってしまっていることに気づくこと”にあります。
先にも述べましたが、一般的に多くの人は”無意識に”五戒を言ってしまっています。
本当は五戒を言い過ぎているせいで自分に良くないことが起きているのに、自分が五戒を言っていることに気づいていないから、なんで自分がこんな目に遭っているのか分からないのです。
だから”気づく”ことはすごく大事だし、普通は”気づく”ことさえできません。
あなたは五戒を言ってしまって「あっ!!」と毎回後悔していると思いますが、その段階に来ているということはとてもスゴいことなんです。
ほとんどの人は、後悔したり、自分を責めたりもせず、無意識に五戒を言っているんですから。
気づけただけでも、あなたは大きく成長しています。
なので、どうしても言いたいときは「これは五戒なんだけど・・・」と前置きしてから言うといいです。
すると話された相手も、それ前提で話を聞けるのでどういう反応をすべきか分かって助かりますし、五戒と気づいている上で話しているので、無意識に喋る人よりは改善のしようがあります。
うっかり言って気づいた時は「あっ・・・今のはナシ。本当はそんなこと思ってないよ~フンフフン♪」と言ってなかったことにしちゃいましょう。
うっかり言い過ぎて一分間の間に「今のはナシ」が3回続いても全然大丈夫。
気づくことが一番大事なんですから。
五戒に気づいていたら、どうして自分がこんな辛い目にあっているのかが分かります。
「あっ・・・あのとき言った五戒が今返ってきたんだ。」と。
そういう気づきを繰り返していると「本当に五戒って言っても自分になんのメリットもないんだな。それどころか悪い。言って得しないんだから言う意味ないな。」という境地に行き着き、頑張らなくても自然に五戒を言わないようになります。
なので「絶対五戒は言ってはダメだ!」と意気込むのではなくて、「なるべく言わないように気をつけよう。言ってしまったらナシといって取り消しちゃおう。」くらいにお気楽で丁度良いです。
今まで散々五戒を言ってきたのに一瞬でやめるなんて、それはなかなか難しい話。
だから少しずつでいいんです。
昨日10回言ってしまったのが、今日は8回に減った。
そうやって少しずつ小さな成功体験を積み重ねて、自分に自信を失わせないようにしましょう。
言ってしまったら「今のはナシ。」と言って、どうしても言葉に出さないと辛いときは「いまからいうことは五戒なんだけど・・・」と前置きする。
それくらい緩~い気持ちで取り組んでいきましょう。
それでは~。