二十代の頃より10倍金持ちになったという六十代の人間を見つけることは簡単だ。だが、そのうちのだれもが10倍幸せになったとは言わないはずだ。
バーナード・ショー(アイルランドの劇作家/ 1856~1950)
お金とは本来”貯めるもの”ではなく”使うもの”です。
それで何に”使う”のかというと、”経験を買う”ために使うのです。
新しい経験は自分を成長させてくれます。
いろんな経験を積めば積むほど、自分の中の世界が広がっていき、広い視野で物事を考えることができるようになります。
そして経験はいつまでも自分の中に残ります。
お金を浪費して買ったものはすぐになくなってしまいますが、有意義な経験で得た知識や楽しい思い出はなくなりません。
けれど、お金を貯め込むことが正しいと思っている人がいます。
そういう人たちは、お金を貯めるのに必死で、自分を成長させてくれる経験のためにお金を使うことをなかなかしません。
だから最終的にお金は貯まりますが、人生経験は貧しいのです。
「老後にいろんな経験をする予定だから問題ない」と言う人がいますが、その予定している多くは経験ではなく浪費なのです。
若い頃に経験を積んで自分の知識を広げてきていないから、老後になってお金がたくさんあっても、どうやって使えばいいのか分からないのです。だから浪費してしまう。
それに老後まで生きられる保証なんてどこにあるというのでしょうか。(しかも健康に)
お金が幸せをもたらしてくれるのではありません。
お金を使って経験したこと、そしてその経験によって成長した自分が本当の幸せに気付くことができるのです。
●より良い人生を生きるためのメモ●
お金は貯めるのではなく、自分を成長させてくれる経験のために使う