今まで自作アルコールストーブは一つだけ持っていましたが、ジェット孔の穴の数と大きさを変えたらどのような違いになるのか気になったので新たにもう一つアルコールストーブを作ってみました。今回はその二つを比べてみます。
目次
1号機、2号機の比較
今回比較する自作アルコールストーブはコチラです。
左が私が一番最初に作ったアルコールストーブの1号機。
そして右が新たに作成した2号機です。
単体で見てみるとこんな感じです。
この2つのアルコールストーブの基本的な違いを表にまとめると次のようになります。
1号機 | 2号機 | |
トップホール | 3.5㎝ | 3.6㎝ |
ジェット孔 | 3㎜ | 1.5㎜ |
ジェット孔数 | 16穴 | 24穴 |
重量 | 12g | 12g |
トップホールは真ん中の穴のことで、ジェット孔とは外周にある穴のことを指します。
両者を比べて大きく違うのは、ジェット孔数とジェット孔の穴の大きさです。
今回の実験内容
2つのアルコールストーブの基本的な違いを説明したところで、今回の実験内容を紹介します。
今回の実験で明らかにしたいこと・・・
それは
になります。
実験結果
それではさっそく実験してみましょう。
1号機、2号機それぞれ実験してみると、結果は・・・
1号機 | 2号機 | |
本燃焼 | 1分32秒 | 1分24秒 |
500ccの水沸騰時間 | 8分27秒 | 6分50秒 |
40ccの燃料で何分燃えるか | 11分14秒 | 9分7秒 |
となりました。
つまり、本燃焼にかかる時間は2号機の方が8秒早く、
500ccの水を沸騰させる時間は2号機の方が1分37秒早く、
40ccの燃料で燃え続ける時間は1号機の方が2分7秒長かった
ということになります。
2号機の方が、高火力であるもののその分燃焼時間が短く
1号機の方は火力面では劣るものの、長く燃焼し続けるということですね。
使い分けとしては、短時間で水を沸かしたいときは本燃焼までの時間も早く、沸騰時間も早い2号機を使い、
そんなに火力が必要ない料理をしたいときは1号機を使うといった感じでしょうか。
番外編:15ccの燃料対決
最後に炎の比較も兼ねて15ccの燃料で実験してみました。
火を同時につけてしばらく経つと・・・
どちらも本燃焼になりました。
写真でも見て分かる通り2号機の方が火柱が高いですね。
実際2号機の方が熱く感じます。
ものすごい熱量です。
本燃焼までの時間と燃え続けた時間の結果はこのようになりました。
1号機 | 2号機 | |
本燃焼 | 58秒 | 50秒 |
15ccの燃料で燃え続けた時間 | 4分37秒 | 3分59秒 |
何故か前の実験の時よりも両者とも大幅に本燃焼までの時間が短縮されています。
まとめ
いかがでしたか?
以上自作アルコールストーブの「ジェット孔数とその大きさ」による比較でした。
少しの違いで性能も変わってくるので、やっぱりアルコールストーブの自作は楽しいですね。