今現在進行形でいじめを受けている人達へ―相当辛いと思います。そして、苦しいと思います。でも、ただ耐えているだけでは残念ながら状況は回復しません。今この状況を変えたいなら行動を起こさなければなりません。今回はいじめを受けている時にどんな行動をとるべきか状況別にまとめました。一人でも多くのいじめを受けている人達に読んでもらえればと思います。
いじめを受けている人が身近にいる人に読んで欲しい記事はコチラです↓
目次
何故あなたが標的にされているのか
まず最初に、何故あなたがいじめの標的にされているのでしょうか?
それは単純で、”あなたが舐められているから”です。
では何故あなたが舐められているのでしょうか?
それには理由がいくつかありますが、大体は”あなたがおとなしい・反抗しない・騒がない”からです。
要するに、あなたをいじめても”自分に害をなさない”と思われているのです。
いじめをする人達は大抵群れています。
それは弱いからです。
本当に強い人は、群れないし、ましてや弱い立場の人をいじめません。
いじめをしてくる人達は弱いから、ちゃんといじめる相手を選んでいるのです。
それが単に”あなた”であっただけです。
あなたにいじめられる理由なんてない
いじめてくる人達は、あなたをいじめる理由についてなんと言っていますか?
「ムカツク、調子に乗っている、キモい、汚い、頭が悪い、がり勉」
いろいろ言われているかもしれませんが、それらは全部事実とは一切関係ありません。
それらのものは、あなたに一切関係なく、ただ単に先にも説明したようにあなたが”いじめやすい人”だったに過ぎないのです。
だからそれが誰であっても(例えばスポーツ選手だったとしても)「ムカツク、キモい、汚い」と言われるのです。
要するにこれらは単なる後付けでしかありません。
だから、くれぐれも自分が「キモいとか汚い」とは信じないでください。
毎日、毎日同じことを言われていると、それが当たり前のように感じてしまうかもしれませんが、それは錯覚であり間違いです。
あなたはキモくも汚くも能無しでもありません。
なんとか今の状況を解決したいと思って、行動して、この記事に辿り着いている時点であなたには状況を見極める能力・行動力がある証拠です。
何故いじめるのか
汚くない、キモくないのに何故おとなしいからといってあなたをいじめるのでしょうか。
それは、いじめる人達はある意味”あなた以上に不幸”だからです。
幸せな人生を送っている人が、あなたをいじめると思いますか?あり得ません。
あなたをいじめてくる人達は、あなたには分からないかもしれませんが”非常に”つまらない人生を送っていることがほとんどです。
例えば、人間関係が上手くいってなかったり(良さそうに見えたとしても)、悲惨な過去に囚われていたり・・・。
それがストレスになったり、自分の存在意義が分からなくなっているので、あなたをいじめ自己肯定欲を満たしているのです。
本当はそういった欲望は、自らを啓発したり、自分を高めることで満たすものですが、彼らは(彼女たちは)そうはせず、あなたをいじめるという安直な手段を選んでしまった、残念で可哀想な人達なのです。
こんな自分勝手な人達のせいで、私はこれ以上あなたに苦しんでほしくありません。
実際、私は自分自身もいじめられた経験があり、それに立ち向かったし、他の子のいじめを止めたこともありました。
出来る事なら、あなたのもとに飛んで行ってあなたの力になりたいのですが現実そうもいきません。
だから、あなたに出来ることを私なりに状況別にリストアップしてみました。
”自分の身は自分で守れ”とよく言いますが、これはある意味本当です。
どんなにあなたと親しい人でも、あなたの苦痛は100%理解することはできないのです。
自分のことを一番良くわかっているのは自分です。
だから、自分のことを守ることができるのはある意味自分だけなのです。
実際私がいじめられている時も、現場では誰も助けてくれませんでした。
あの時もし、私が行動していなかったら今はどうなっていたんだろうと思います。
だから苦しいかもしれませんが、まず行動しましょう。
とるべき3つの行動(状況別)
①反抗して驚かせる
これは、いじめられたばかり等の初期段階に有効な行動です。
相手は、あなたを舐めているのですから「舐める相手を間違えているぞ」と分からせてやれば、相手はあなたをいじめることを止めます。
舐めている=反抗してこない(害をなさない)と思っているということだから、反抗してみましょう。
ここで大事なことは”反抗して驚かせること”です。
つまり、「やめてよ~(涙)」とか「うえ~~~ん(涙)」とかはダメ。
何故なら、相手を驚かせていないから。
もし、あなたが普段声を荒げることのないおとなしい人と思われているなら、真逆のことをやってみるのです。
今までの人生で口に出したことのない言葉を言ってみるのです。
それがあなたのキャラでないとしても”ふざけんじゃねーよ!!”と大きな声で叫んでみましょう。
その際、相手を殺してしまうくらいの目つきで睨みつけてやりましょう。
これで相手は「いじめる標的を間違えた」と思い、あなたへのいじめはピタリと止まるはずです。
「普段こんなキャラじゃないから絶対できない」とか「こんなことやったら周りから引かれる」と思うかもしれません。特に女子の場合はより、その心配が大きいでしょう。
しかし、キャラなんてこの先いくらでも作り直せます。あなたはいつでもなりたい自分になることができるのです。
たった一回人前で吠えてみるだけです。
あるいは、映画俳優になったつもりでやってみるのもいいでしょう。
実際、私もいじめを受けていた当時はとてもこんな言葉を口に出すような人ではありませんでしたが、一刻も早くいじめられている状況を打破したかったので思い切ってやりました。
相手は驚き言葉を失っていました。
当然他のクラスメイトや友達も驚いていましたが、ただそれだけでした。
いじめは終わり、普通の日常に戻りました。
あまりに想像できないことが起こったので、みんなすぐにその日の出来事を忘れてしまったかのようでした。
そんなものです。
とても勇気がいる方法ですが、最も効果のある方法です。
②誰かに頼る
とても自分では解決できる勇気がない場合は、頼れる人がいると思うなら頼ってみましょう。
友人、親、彼氏、先生、この中でこの人なら助けてくれると直感で思える人がいたら、相談してみてください。
あなたは、優しくて真面目な人だから相手に心配をかけたくないと思っているかもしれませんが、頼れる人がいるなら頼ってください。
垣根は相手がつくっているのではなく、自分がつくっている。
アリストテレス(古代ギリシアの哲学者)
人は誰でも好きな人・愛する人の為には力になりたいものです。
その時「別にそこまで深刻じゃないんだけどね・・・」みたいな”嘘”はつかないでください。
あなたが我慢の限界を感じているなら、そっくりそのまま伝えましょう。
無人島に漂着していくら大声で「助けてー!」と叫んでも意味がありません。
本当に助かりたいと思うなら、砂浜にSOSと描いてみたり、のろしをあげてみたり、フラッシュライトを海に向かって点滅させたりする必要があるでしょう。
つまり、助けてもらい方にも適切な方法を選ぶ必要があるのです。
手を差し伸べてくれるような伝え方をしましょう。
実際私も、いじめが原因で不登校になっていた友達がいたのですが(当時は知らない人)、彼女がカウンセラー室に通ってくれていたおかげで力になることが出来ました。
彼女がカウンセラー室に行く勇気を持っていなかったら、私は彼女の為に何もしてあげることができなかったかもしれません・・・。
p.s. 最近の事件を見てみると、学校の先生に頼るのはある意味バクチのような気がします。本当に助けてくれそうな人にだけこの方法は試してください。
③逃げる
反抗も出来ない、頼れる人もいない、そんな時は逃げましょう。
原因が学校にあるなら学校から、家なら家から、会社なら会社から。
とにかく原因から逃げましょう。
耐える必要はないし、耐えても無駄です。
あなたはストリートファイターという格闘ゲームに登場するザンギエフというキャラクターを知っていますか?
ザンギエフは投げ技を得意とするキャラクターです。
そのザンギエフ相手に、いくら防御の体制をとっても掴まれて投げられます。
防御は効かないんです。
なら、どうすればいいのか?
距離をあけるのです。
距離をあければ、ザンギエフは攻撃する手段を持ちません。
ストリートファイターだったら、距離をあけるにも限界がありますが、現実はあけられる距離に限度はありません。
あなたが納得する場所まで自由に逃げることができます。
中には、「ここで逃げたら次も逃げてしまうよ。だから逃げちゃダメだ。」とエヴァンゲリオンの碇 シンジのように言ってくる人もいるかもしれませんが、それでも逃げましょう。
第一、一度ある出来事から逃げたからといって次の問題からも逃げるなんて、決めつけにも度が過ぎます。
人は一日で1兆個もの細胞を入れ替えています。
つまり人は常に変わり続けているのです。
「それでも自分は変わっていない」という人は、その人が変わらないと決断しているに過ぎません。
そんな現状維持人間の人達の言うことなんて無視して、堂々と今は逃げてしまいましょう。
次逃げるか逃げないかは、その時次第です。
逃げるべき時に逃げなかったことで自ら命を絶ってしまった人が世界中にどれだけいるでしょうか。
あなたも、もしそこまでの段階に立たされているなら一刻も早く安全で安心できる所へ逃げてください。
逃げた者はもう一度戦える。
デモステネス(古代ギリシアの政治家、弁論家)
その際、中途半端に逃げずに、逃げるならちゃんと逃げてください。
追手が絶対これない場所まで。
何故そこまでして生きる必要があるのか
あなたは今苦痛の中にいて「そこまでして生きる必要なんてあるのか」と思っているかもしれません。
死んでしまった方が楽だと思っているかもしれません。
なるほど、確かに死んでしまえば全ての悩みから解放され、もう何にも苦しむこともなくなり楽かもしれません。
いや、多分楽でしょう。何もないので。
ただ、人生にあるのは苦しみだけではありません。
苦しみと同じくらい楽しいこともあります。
あなたが今苦しみの部分しか見つけられないのは、”苦しみ”という名の嵐の中にいるからです。その嵐が過ぎ去れば、周りには美しい花や星など、あなたの心を和らげるたくさんの素敵なものがあるのに、今のあなたには見えないのです。
その嵐を作っているのは他でもないあなたをいじめている人達です。
そして、その人達はどうしようもない理由で、たまたま標的にするには丁度いいあなたを見つけ、あなたをいじめることで自己肯定欲を満たしているのです。(あなたがどんなに苦しんでいるのかも気付かずに!)
私はそんな人達の為に、あなたに人生をあきらめて欲しくないんです。
だって、もしあなたがこの世を去ってしまったとしても、いじめた人たちは何食わぬ顔でこれからも生きていくでしょう。
あなたにやってきたことなんて忘れて。
そんなの、私なら死ぬに死に切れません。
今のあなたには苦しみが全てかもしれませんが、長い人生全体で見たとき、今の苦しみはちっっっっっぽけなものです。
真っ白なカーテンにある一点のシミに過ぎません。
そんな一点を全てだと錯覚してあきらめて欲しくないんです。
だから抵抗できるなら抵抗して、頼れる人がいるなら頼って、逃げるしかないなら思いっきり遠くに逃げてしまいましょう。
つまらない人達の為に、あなたが犠牲になる必要なんて1㎜たりともないのです。
あなたは1人じゃない
あなたは今、ひとりぼっちだと思っているでしょう。
誰も自分の味方なんてしてくれないと。
しかし、それは間違いです。あなたは絶対に一人ではありません。
その理由は第一に、あなたのような状況に置かれている人が他にも、日本で、いや世界中にたくさんいます。
その人達は、絶対あなたの味方をしてくれます。
第二に、あなたの周りにはそんな人いるように見えなくても、少なくともこの記事を書いている私はあなたの味方です。
あなたの為にこの記事を一生懸命書いています。
何故そんなことをしているのか?
それはあなたの力になりたいからです。
君のことを分かってくれる人が、どこかにきっといる。
一生出会えないかもしれないけど、どこかに居て、応援してくれてる。
作者不詳
私は誰かがいじめられている姿を見たくありません。
だから、私が今まで実際に目撃してしまったいじめは全部止めてきました。
ここまで誰かがいじめられているのを見ていられない人は稀だと自分でも思います。実際、私以外誰も関わろうとしなかったので。
ただ、そんな私でも全ての現場に飛んでいくことは出来ません。
だから、この記事を書くことで力になれればと考えたのです。
あなたは絶対に一人ではありません。
人はひとりで生きているのではありません。
まわりにいる大勢の人たちとつながって
ささえあう輪の中で生きているのです。
だれひとりとして意味のない人は、いない。
だれひとりとして価値のない人は、いない。
ひとりひとりが なにかの役割になって
人のささえあう輪の中に生きているのです。
丘 修三(児童文学作家)
最後に
長くなったので簡単に内容をまとめます。
- あなたが標的にされているのはあなたが舐められているから
- あなたにいじめられる原因なんて何一つない
- いじめてくる人は、ある意味あなたより不幸な人
- 解決策1:反抗して驚かせる
- 解決策2:誰かに頼る
- 解決策3:逃げる
- つまらない人達の為に、あなたが犠牲になる必要はない
- あなたは絶対に一人ではない
改めて言いますが、本当の意味では、自分の身は自分で守るしかありません。
その方法が、反抗するか、人に頼るのか、逃げるのかということです。
どれが今の自分にとって適切な方法なのか考えて、分かったら即行動を起こしてください。
一個目の行動が失敗したら、次の行動をとってください。
何も行動せず、耐えることは何の解決にも導いてくれません。
耐えてしまいそうになった時は、防御の効かないザンギエフを思い出してください。
この記事が一人でも多くのいじめに苦しんでいる人達の力になることを願います。